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ピクニック日和。近所のアグリカルチャーセンターへ行き、木陰で寝転がって読書に勤しみました。新しい道路が出来てからちょっと活気が出てきたものの、商売根性を出してみたりしないのがここの良いところ。
すぐ近くではお父さん抜きの二家族がピクニックを楽しんでいた。ふと男の子が、
「おまえが間違えたんだ!洗って来い!」
と大きな声をあげて、妹をペットボトルで殴りつけた。二人とも小学校低学年くらい。妹はヤダヤダと繰り返して言うことをきかない。男の子はエスカレートする。妹は泣きだした。男の子が妹の靴を遠くのほうに投げてしまった。するともっと小さい4歳くらいの妹が走ってそれを取ってきて、キレた。
「ケンカするなら出て行きなさい!!」
上の妹はおんおん泣きながらレジャーシートから出て行った。ずっと黙っていた母親もとうとうキレた。男の子に叱り付ける。
「オマエはそんなに人のミスが許せないならもう人と関わるな!」
男の子はアイツが洗ってこないからいけないんだと言い続けたがそのうちそれは涙声に変わり、ふいっとどこかに歩いていってしまった。慌てて後を追うもう一家族のほうのお母さん。
叱ったお母さんは哀しげだった。わたしはどんなに小さくても、家族にでも、男の子が女の子に暴力を振るったのが哀しかった。撲殺されたブラックスワンや折られた花々を思った。もちろんこの男の子は病んでいるわけじゃないだろうし、そこまで酷くない。でもやられるほうの恐怖心は大なり小なり同じでしょう。
冬の間に青白くなった肌はいい具合に少し色付いたけれど、サングラスを忘れたのは迂闊だった。目が痛くなってしまった。