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| 2006年11月13日(月) |
Caged, stressed sows |
朝のカフェにて、側に置いてあった新聞にふと目をやり、そのまま釘付けになった。”Caged, stressed sows feed $800m industry”という大きな見出しの下には身体をターンすることも出来ないような狭いゲージに押し込まれたお母さんブタとその檻の間に挟まれて動けなくなってしまったかのようになっている子ブタ達。記事の内容は妊娠しているブタのゲージが小さ過ぎると非難する動物愛護団体とこれは他国のスタンダードよりよほど大きいサイズなのだと言う畜産業界。ゲージを大きくするのも、ましてやFree range(放牧)などコストが上がる、となると今度はオーストラリアよりもスタンダードの緩いアメリカやカナダなどからの輸入が増えるだろうということ。しかしどうやら今のところは愛護団体のほうに不利な状況となっているようだ。
ベーコンのたっぷり乗ったOZブレックファストをほおばりながら、新聞を眺める人々にこの記事はどのように響くのだろうか。それとも何も響かないのか。ミルクの入ったカプチーノが苦く感じた。それならあっさり乳製品を絶てばいい。けれど、それは殆ど解決に繋がらない。そしてそれはベーコンを食べ続けるのと変わらない。最近はベジタリアンであることなど、何も特別だと思わなくなった。それでも”みんな中流”の日本と違って貧富もエデュケーションも比較的はっきりと差がでているここでは食に対する意識も然り。肉を食べる人の中でも、ベーコンやサラミ、ハム、ミンスなどの得体の知れない物を混ぜられていそうなものは食べない人も沢山いる。意識する人が増えることでしか変わっていかない。
しかし、野生の舌は健康だ。庭をうろうろしている野良猫のトロイは”いい肉”しか食べない。生の赤い肉などもらうとかぶりつくのに、ベーコンなどだとよほど空腹の時にチェッ、という顔でやたら時間をかけて食べている(笑)。