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| 2006年06月26日(月) |
Finding NEMO |
わたしが「アホのマックス」と呼んでいる、このシェア・ハウスでいちばんの悪友であるスリランカ人が、いつものように大量のDVDを抱えてきた。
この人、「音楽は黒、女は白、黄色?サック!」などと言い放って、よくいるタイプの解かり易い人なのかと思いきやとんだひねくれもので、しょうもない暴言ばかり吐き出すくせに、その節々に裕福な家庭でしっかり教育されてしまったのがしっかりでてしまっているようなちょっと面白い人間。そして「ねぇ、いいブッチャー知らない?」とか「ベジタリアンみたいに暮らしてたら人類はみんな猿になっちゃう」などといってわたしがベジタリアンであることをからかうのが大好き。先日、人からもらったフィッシンチップスを食べていると、「あぁ、魚が可哀そう」とにたにた笑いながら、ビーフをほうばっていたのだが、今日、ディズニーじゃんっ、とバカにするわたしに"Finding NEMO"を見せて”You see?魚も可哀そうだろ?”と諭され、目に涙をいっぱい貯めながらこくりと頷いてしまった。人間にとっては捕まえることも殺すことも簡単なものでも、彼らにとっては生死をかけた戦いなのだ。涙を拭ってひとり余韻に浸っているとキッチンからじゅわぁっという音が聞こえて、肉の焼ける匂いがしてきた。やっぱりアホだ。