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My life as a cat DiaryINDEX|past|will
ここへ引っ越してきて間もない頃の寒い寒い雨の日の夕方。傘を持たずに出たマーティンをバス停で待っていた。パソコンも濡れてしまってはいけないし、こんな寒い日に雨に濡れたら風邪をひくだろうと自然とそこまで歩いていっただけのことだった。それなのに思いがけず、バスを降りてわたしを見つけた時の彼の表情たるや、お母さんを見つけた幼稚園児か、あるいは飼い主が現れた保健所の犬のように嬉々としていた。ありがとうとも言われなかったけれど、すごくご機嫌でわたしの着ていたジャケットをエレガントだと言ってくれた(いつも着てたじゃんと思ったけど(笑))。家に着いてボール一杯ホカホカのミネストローネをハフハフ言いながら食べてなぜかその日は自分が世界一幸せなのではないかと思った。
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