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トラムに乗って町の中心に向かった。午後3時の車内は陽射しも差し込んで暖かい。この青いトラムに乗るといつももう降りたくないと思ってしまう。
この町では土日はみんなの休日みたい。お店はどこもパッタリ。その代わりに露店がちらほらと出没している。ヘンテコな黒猫の絵の前でマーティンは立ち止まり、この絵が好きかと聞く。即座に首を横に振ったら「ミケリーナに買おうと思ってたのに」とがっかりしていた。あぁ、いつもこんな風にヘンテコな物ほど意欲的にわたしにプレゼントしたがったわねっと思い出が駆け巡った。
夜は赤ワインを飲みながらテレビ鑑賞。ひたすらカチャカチャとチャンネルを切り替えていたマーティンの手が相撲中継で止まった。なんで塩を撒くのかとしつこく詰め寄られるはめに。ふと、相撲のようなスポーツは「ただのデブ」ではなく「パワフルなデブ」が沢山いるオーストラリアでもっと流行ってもいいのではないか、などと思う。
(写真:アルルのプラス・リパブリック)