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| 2006年01月20日(金) |
Memoirs of a Geisya |
静かなキャンベラの金曜の夜は映画鑑賞につきる。多くの日本人がイマイチと評するこの映画を見に出かけた。
貧しい漁村生まれのブルーの瞳を持った幼いお千代が家族の生活苦を理由に花街に売られるところからはじまる。先輩芸者のイジメを受け奴隷のように働く幼いお千代。成長するにつれて状況はよくなるどころか、再会したお姉さんと逃亡を試みて失敗したことで芸者としてのレッスンをさせてもらえなくなり、悲嘆に暮れてぼんやり佇んでいたお千代の前に「会長」と呼ばれる紳士が現れ、カキ氷をご馳走してくれる。その日を堺に彼女は彼との再会を希望に立派な芸者になることを夢見るようになる。
明らかに作られ物といった素晴らしく煌びやかな和の世界でアジア人顔が英語で会話。主役のSayuriを演じるのは中国人女優(チャン・ツィイー)だし、工藤夕貴演じるおカボなど"パンプキン"と呼ばれていて、あちこちがちぐはぐでもうどこの世界の話だかわからない。ストーリーは単純明快、ハッピーエンドのハリウッドのお約束的なものだけれど、この監督自身が発言した通り「ガイジンが日本に抱くファンタジー」と端からそういう目線で鑑賞すれば面白い。
しかし、渡辺謙、立派なハリウッドスターになってしまった。難病を克服した役者がその後一時的に有名になることはあっても彼のように揺ぎ無い人気を確立して益々パワフルになるという例はあまり見なかったように思う。その漲る生命力に感動してしまう。彼の活躍は難病と闘う人に多大な希望を与えているのではないだろうか。