My life as a cat
My life as a cat
DiaryINDEXpastwill


2005年11月20日(日) 初夏のCanberraへ

金曜の夜に、いつものように送ってくれた母と妹と成田空港で食事をし、お腹にぐっと力を入れて手を振る二人に背を向けて飛行機に乗り込んだ。

成田から9時間。シドニーに到着。キャンベラは更にここから車で3時間かかる。迎えに来てくれると言ったのにマーティンがいない。出口のすぐそばのベンチで1時間待ったけれど来ない。家に電話しても出ない。わたしは沢山荷物を持っていたから、身軽なマーティンが探し出してくれると思ってひたすら動かずに待った。3時間待っても来ない。パースと違って人がウジャウジャしているので探しだせないのかもしれない。泣きそうだった。高速バスに乗ってキャンベラのM家に着いたところで本人がいなければ中に入れない。途方に暮れて少し動き出したところでFree Internetを見つけた。ダメもとでメールしてみよう。と大きな男が使い終わるのを待っていた。大きな男は夢中で何かを探している様子で終りそうにない。と、よく見るとその大きな男こそマーティンだった!泣きべそをかきながらどうして探してくれなかったのかと責めて、責められたマーティンも言い訳しながらもどうしてひたすら待ってしまったのか、オレはバカだったと自分を責めていた。

ともあれ無事に再会を果たし、キャンベラに向かった。オーストラリアで一番の大都市シドニーなのに、車で15分も走るともう一面ファームがひろがっている。この国自体がもう田舎なのだといまさらながら知った。それにしても東側は西側とは違うのではないかという期待もみごとに裏切られ、ほんの少し植物の緑が濃い以外にはなんらかわり無い。所詮ここは歴史も浅く文化も乏しい、広大な自然のみが取り得の国なのだと悟って、乏しいものには期待せず、この国の長所のみを楽しむ覚悟を決めた。

キャンベラ、奇妙なところだ。キャピタルがあるのみで町はパースよりも小さい。険しくはないけれど山岳地帯で車で3時間でシドニーという都会に着くところなど、長野に似ていると感じた。だから田舎で物価も安いのかと思いがちだが正反対。税金で食べている人々はお金持ちなのだ。物価(特に家)はパースよりも断然高い。走っている車も新しくてちょっと気取っているし、人々は太っていない。日本人も見かけない。アジア人自体あまり見かけない。他の都市に住んでいる政治家などが飛行機に乗って仕事だけのためにかけつけるようなところなのだ。

こうなると本当の外国に来てしまった気分だ。日本人を見かけない=日本食も充実していないということ。日本語を話す機会もなかなかないかもしれない。パースなど本当の外国ではなかったと今更ながら実感。

ともあれM家は居心地が良い。丘の途中にある家は窓を開けると初夏の美味しい空気が入ってきて、夜は向かいの丘の家々の明かりが細々とでも暖かく灯っているのが見える。緑の豊かな庭ではミケがかくれんぼしている。さぁ、新しい生活のはじまり、はじまり。


Michelina |MAIL