My life as a cat
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2005年02月24日(木) どうしてもオムライス

昨日は1日中まったりと村上龍の古い古い小説「コインロッカー・ベイビーズ」の「上」を読み終えたところでムショウにオムライスが食べたくなった。コインロッカーを胎内としてこの世に生を受け、生まれながらに罪を背負い心に狂気を秘めたキクが大好物のオムライスを食べるシーンだけはほんのり暖かい。やがてはオムライスを知らないアネモネという美少女と出会い、彼女へのクリスマスプレゼントに「オムレツの全て」という本を選びその中のオムライスのレシピの箇所を赤丸で囲み、アネモネが本の入った包みを開けるのを見届けられないまま2人は離れ離れになってしまう。そして残されたアネモネはキクの残した包みを開けてひとり哀しくオムライスを作る。

ふわふわ卵のオムライスが食べたい。しかもドミグラスソースとかがかかってるやつじゃなくて昔の洋食屋みたいなケチャップごはんのやつ。でも本を読みながら夕飯の準備をしていたので今日はもう無理。明日の夜だ!と夕飯を食べ終えてから腹ごなしの散歩がてら材料を仕入れた。

今日の日中は友達がワインを持って遊びにきて、わたしはランチを作った。夕方まで楽しく飲んでいる間も夜のオムライスが楽しみだった。彼女が帰ってから作業開始。具はホワイトマッシュルーム、人参、オニオンだけ。卵はちゃんとふわふわにできた。日本にいた時、日曜日のブランチをよく夫婦2人でやっている小さなオムレツ屋さんで食べた。港の近くでほんのり磯の香りがするところ。口の中に広がるケチャップ味に思い出がぽろぽろと甦った。そこのやつにはかなわないけど、数年ぶりに食べるオムライスはなつかしくて美味しかった。今日は朝から会議で疲れ果ててぐったりと帰宅したマーティンも大好きなオムライスを食べて元気を取り戻した。作り方を知りたがるので説明してあげたのだけれど西洋人に日本人が作り出した洋食レシピを教えるのもなんだか可笑しい。


Michelina |MAIL