気がつきゃライブの時間だぜ
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| 2010年04月11日(日) |
◎JAPAN CIRCUIT 「山崎死闘編」@堂島リバーフォーラム |
大阪は雨が降りそう。 昨日の好天がうそのようです。 でも、そんなこと、全然気になりません。
新福島駅から、堂島リバーフォーラムを目指しました。 今日の番号は、あってないようなものなので もうのんびりと入場して 後ろの方のサイドの壁にもたれて 体力温存しながらトリとコールされたエレファントカシマシを待ちました。
THE BAWDIESは、以前タワレコで何気なく試聴して、 おっとびっくり! なバンドだったので 楽しみにしていました。
期待どおり、とてもよかったです。 気に入りました。 ダミ声、すごく素敵なんですけど、 いつも聞いてるシャウトに比べると やはりどこか、浅いというか、作為的なものが 少し感じられました。
でも、それは、日頃聞いてるのが絶品すぎるだけの話しで 曲の感じや、雰囲気の作り方など 多角から見ると やはり、素晴らしいバンドだったと思います。
で、エレファントカシマシです。
なるべく前へ、 でも、ちゃんと見える場所へ。
このふたつの条件を満たす場所をなんとか確保。
客電が消えて、宮本さんが出てくるなり、 斜め前の男性が
「みやもと――!!!」
と、絶叫しました。
よし、これはいける。 ここは、暴れてもいけそうな場所や、とほくそえみました。
宮本さんが、マイクの前に立つと 思っていたよりも近くだったので その時点で すでに思考停止のマシュマロです。
ぼさっとマイクの前にいると さすがに老けたな、と思わざるを得ないのですが、 一曲目「Sky is blue」を歌いだしたとたん、 43歳のおっさんは、 光り輝く神々しい美しさを放ち始めました。
美しい。 美しすぎる。
しばらく見とれていて、はっと気づきました。 宮本さん、髪の毛切ってるやん。 せやからよけいに美しく見えるんや。 わたしの前には、背の高い男性がならんでいるのですが、 うまいこと彼らの間から 宮本さんの姿が見えます。 ほんとに素敵でした。
二曲目は、石くんのところへ行って なんかからみながら 始まったイントロが 「ファイティングマン」。
ここにこれくるのか、とちょっと意外ながらもうれしかったです。 イントロから、会場は沸きかえりました。
宮本さんは、右や左に走り、 わたしたちの方に来てくれると、 ほんと結構近い位置で 前を見据える目が とってもかっこよかったです。
これね、意外な曲順やったけど なかなかよかったように思います。
一気に会場が 熱くなりましたからね。
特にフェスやイベントだといいんじゃないかな、と思います。
次は、「今はここが真ん中さ!」でした。
ここで気づいたのは、 さっき 「みやもと―ー!!」と叫んだ男性、 ものすごく暴れる人だったんですね。
「ファイティングマン」のときは、 自分もかなり動いていたんで、あまり気づかなかったんですけど、 この曲で気づいてしまいました。
別に暴れるのはいいんですけど、 そのたびに頭がゆれて 視界をさえぎられるときがある。
なので、わたしも彼の動きに合わせて 動きながら 宮本さんの姿を追うことにしました。
この歌が終わるときに 宮本さんは、
「はじまるよ―!!」
と、叫びました。
それから、「悲しみの果て」。 昨日、ちょっとおもしろい「悲しみの果て」を聞いたので 思い出し笑いをしながらも 「そうそう、『悲しみの果て』ってこんな歌やんなあ。」 って、思いました。
それと、例の男性なんですが、 リズムを取るのはいいんですけど、
ザザツ 悲しみの果てに ザザツ なにがあるかなんて
の、「ザザツ」のところで 膝の屈伸運動くらいに しゃがみこまんばかりに リズムをとるんですよ。
おかしくておかしくて、 そこにくるたびに笑っていました。
こんな笑いの中で聞いた「悲しみの果て」は 初めてでした。
「ジョニーの彷徨」は、セッティングの時に 打ち込み流してから やるんやな、と思っていました。
『悲しきジョニーが今おでましさ』 のところのアクションが なんかおもしろくて笑ったように思うのですが、忘れました。
誰か、知っていたら教えてください。
二回目の 「光の輪を撒き散らす」の歌詞が なかったように思います。 忘れたのか、演出だったのかは、わかりません。
アコースティックギターを持ってきて 椅子に座って 「27歳くらいのときに作りました。 肩いからせて歩く、みたいな歌です。」 ちょっとちがうかもしれないですけど、 こんなことを言って 「涙」を歌い始めました。
「涙」、久しぶりですよね。
会場のあちらこちらで はあ・・・・というため息が聞こえました。
声は、とてもきれいでした。 でも、「近づいて」 の一番の高音は、 ちょっと声が裏返って 音が微妙にはずれていました。
これは、演出ではなかったと思います。
数年前に最高の「涙」を聞いてしまったのを思い出しました。
そして、新曲「幸せよ、この指にとまれ」。 新春ライブでは、アコギでうたってたけど、 きっと最終的にはエレキギターで歌うんちゃうかな、と思ってたんですが、 宮本さんが持ってたのは アコギでした。
曲の構成みたいなものは、新春のときとあまり変わっていなかったようですけど、 宮本さんが伝えようとするものが、 はっきり明確になっていたと思います。
わたしは、センチメンタリズムにあふれた曲だと思っていましたが、 そうではない感じがしました。
今までと変わらず 一所懸命道を歩んでいく決意ともに なにかしら、こう、 自分の歩いてきた道に間違いはなかった、と ほのかに自信がみえてきているような、 たぶんそういう自信が 「しあわせ」という言葉につながっているような、 そんな感じがして この甘ったるいタイトルが 硬派なものに繋がる気がしました。
わたしは、この歌がすきです。
「FLYER」。
例によって首のとれそうな石くん。 それを しかたなく見つめるヒラマさん。 思わず笑いそうになるところへ、
「ぅわのすいへいせんぅお!」
決定的なる力でたたみつけてくる宮本さんの歌声で、 笑いはぶったぎられて 壮絶なる歌の世界に引き込まれてしまいます。
はい、前の男子の首も取れそうになっておりました。
もうね、ちょっとシャツをまくって、 渾身の力をこめて 前を指さす宮本さんの腕の筋肉に、 思わず釘付けでした。
それから、ハンドマイクで 「ご飯の時間だぜ。」 みたいなことを言い、 「ガストロンジャー」 を歌いました。
「ご飯の時間だぜ」といえば、 「男餓鬼道空っ風」なんですが、 なぜか、この時は、そうは思わず、 「あ、『ガストロンジャー』だ。」 と思いました。
なんでやろ? ひょっとして、以心伝心?
あ、うそです。
たぶん、ハンドマイクもってうろうろしてたし、 そろそろラストナンバーかな、と思ったのと、 もう 「ファイティングマン」は歌ったからな、と思ったのと そんなのが一緒になって たぶん 「ガストロンジャー」やろ、と思ったんだろうと分析いたします。
そういや、MCの中でお客さんに向って 「ご飯も食べてないのに元気ですね」 みたいなことを言ってました。
わたしは、「え、あんたらは食べてやってんの?」 と、 ちょっとびっくりしました。
ま、時間的には、9:00頃だったんで 食べてて当然の時間なんですけどね。 ご飯のことなんか、全然思い出さなかったから おどろいてしまいました。
「ガストロンジャー」の白シャツは、
(この日は、白シャツに黒ジャケットで登場。 二曲目くらいでジャケットを脱いで 振り回す。 その時には、シャツはイン。 その後、よいしょ、って感じでシャツを出す。)
とてもきれいに輝いていました。
『化けの皮はがしにいこうぜ』で、 ほっぺたのあたりをつかんで 仮面をはがそうとしているような仕草をしていました。
また、『だから胸を張ってさ』 で、 両手を伸ばして 横に広げたのは ぷ・・・っと噴出してしまいました。
アンコールは、「今宵の月のように」でした。 声は、とってもきれいでしたが、 コードは いくつか間違っていました。 ま、いつものことですけどね。
あ、そうや、思い出した、 「Sky is blue」 でも、みっつくらいコード間違ってた。
もうギター弾かんでもええんちゃうん?
とは、わたしは言いません。 こんだけ、ことあるごとに 宮本さんのギターをこき下ろしていますが、 実はわたしは 宮本さんがギターを弾く姿がだいすきなんです。
あくまでも、「姿」ですけど。
わたしが知っているギターリストの中で 一番すきな 「ギターを弾く姿」なんですよ。
でも、ハンドマイクで歌う姿もだいすきです。
(結局なんでもすきなんや)
次の曲、宮本さんはハンドマイクで スタッフさんになにかを告げました。
予定外の曲、くるんかな。 でも、イベントやしな。 なんやろな。
そしたら、 うつむいた宮本さんの後ろで奏でられたベース音!
うそ!
でも、そのベース音は、 宮本さんが、首を振ったのでいったん中断されました。
だけど、間違いありません。
もう一度、ベースが流れました。
マをたっぷりと取って歌いだすは
「待つ男」。
さささささささ、三ヶ月ちょっとで よよよよよよよ、よんかいもこの歌きけるなんて。
この奇跡に、身体が硬直。
頭、からっぽになりながらも ちょっとでも見逃すまいと、宮本さんの姿を追い続けます。
一回目の、 「こういうおとこをわらえるかい・・・っと」 のタメが もう最高でした。
会場でちらほら、笑い声が聞こえました。
成功。
エレファントカシマシファンは、 この歌で笑うなんて余裕は絶対どこにもないと思うのですが、 そうでない人たちには ありえない歌でしょう。
だから、笑いにも繋がってしまう。
そういう人たちに、 ありえない歌として届いたのは それだけ 宮本さんの歌がエキセントリックだったからで それは、わたしたちエレファントカシマシファンにとっては ほんとにうれしいことなのではないかと思います。
えと、「かすむ空気に人の粒」のところを
『かすむ通天閣に人の粒』
と、歌ったように思いますが、自信ないです。
でも、どっかに通天閣を入れてうたってたのは確かです。
わたしの頭の中に、通天閣に人の粒が見えてきて なんだかそれがすごく大阪らしい風景で その風景を宮本さんから イメージとして渡されたと思うと とてもうれしかったのが記憶されてるわけですが、 どういう歌詞だったかは きっちりと思い出せません。
たぶん、こうだったんじゃないかなと思うんですが。
それから、「らたつらたつた」の前に
『ながい』
っていうのもありました。
ライブで言うのは、レアですよね。
ライブは、約一時間でした。
ちゃんとレポできなくてごめんなさい。
いろいろ、おもいだそうとするのですけど うかんでくるのは とってもきれいだった宮本さんの姿ばかりで それ見て ぼんやりしているわたししかいなくて こんなレポになってしまいました。
次の日くらいは、 ちょっと震えがくるくらいに その様子を思い出していました。
もう、ちょっと状況がわからなくなって 勢いでJAPAN JAMに行ってしまいそうなくらいでした。
いや〜、困ったもんですね、 12年たっても まだついこの間ファンになったばかりみたいに こんなに動揺してるなんてね。
なので、ライブ後の飲み会で、 最近ファンになった方々の感動に全く共感出来て すごく楽しかったです。
ああ、早く次のライブ決まらんかな〜。
待ち遠しいなあ。
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