気がつきゃライブの時間だぜ
indexrewff


2009年09月02日(水)   ◎繁昌亭大賞受賞者の会@天満天神繁昌亭

 なんか、こんなタイトルの落語会に行ってきました。

 銀瓶さんが、
 「受刑者の会もあったらおもしろいですね。」
 と言わはったのが
 かなりおかしかったです。


 たまさんは、「青菜」。
 着てはった羽織のひものついてるところ、
 あれは、着道楽寄席のときにプレゼントされた
 ビリヤードの玉のやつですね。

 で、「青菜」っていうのは、
 ネタでいうても 正統派な、
 きちんとできたネタなんで、
 どっちかというと 奇抜な感じの落語の多いたまさんが
 かっちり 「青菜」をやるって どんなんかな、と思ってたら、

 いや、参りましたわ。

 お咲さん、死にかけてたし。

 あれは、誰かの形なんでしょうか、
 たまアレンジなんでしょうか。

 どっちにしろ、さすがのお弟子さんですね。



 遊方さん、久しぶりに聞きました。
 遊方さんというと、
 去年の彦八まつりで 表情ひとつ変えずに
 「サインしてください」 と言ってた
 「ものすごいファン」な女性を思い出します。

 遊方さんも、着道楽のときにもらいはった、
 羽織のひもんとこが 足袋のはぜになってるのをつけていました。

 そういえば 幽霊とゴキブリって
 扱いがにているような気がしますね。



 銀瓶さんは 「書割盗人」。
 楽しそうに絵を描いてもらうやもめと
 文句言いながらも 得意げに描き上げていくご隠居に
 わたしも 部屋に描いてもらいたいなあ、なんて思いました。

 軽やかな話し口がいい感じで、すきです。




 中入り後は、文華さん。
 初めて聞くお話で 「掘川」の半ばまで。

 おばあさんが、うまかったです。
 おばあさんの話すところ、
 文楽の大夫さんが語ってるみたいでした。

 浄瑠璃のおばあさんって
 あんな感じで語られますもんね。

 大工の梅さんとこは 毎朝あんなにせわしないのでしょうか。
 でも、客観的に見たら
 うちもあんなもんやったかもしれません。

 心中のあった座摩って、座摩神社のことかな。
 やっぱり、一回行ってみなあかんな。

 で、この極道があんまりにも親不孝で
 気になったもんですから、
 家に帰って話しの続きを調べてみました。

 ふんふん、なるほど。
 そうなるのか。

 狂言で見た 「靭猿」をちょっと思い出しました。




 トリの三喬さんのも 初めて聞く話で 「べかこ」。

 お姫様の前で落語をするのに
 いろんな注意があって

 「それから、
  初めから終わりまで大爆笑というのもいかん、桂枝雀のように。
  かといって、
  笑福亭右喬のように
  お客さんをしーんとさせるのもいかん。」


 ウケた。

 悪いけど、めっちゃウケた。


 しーん、っていうか、
 その、すべってる、っていうより、
 この落語、最後までやれるん? 的な
 はらはらどきどきで
 笑う余裕がなかったことがありました。

 でも、わたし、U喬さん、かなりすきです。




 そんなわけで、とてもおもしろかったです、この落語会。
 でも、なぜだか、思ったよりすいていました。

 いいメンバーやと思うけどね。

 わたしなんか、出演者みて飛びついてチケット買ったんやけどな。



 いや、ほんまにおもしろかったです。
  
     
 


ちどり |Home