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| 2008年01月26日(土) | ◎四星球＠船場マーキュリー |
船場？
そんなとこにライブハウスあったんか。
こいさんが見にくるんかな。
ライブスケジュールを見た時、
そんなことを思ってしまいました。
船場、っていうのは 古い大坂を感じさせる地名なので
ライブハウスなんて 不思議な感じがしました。
ライブハウスに着いたのは17:00。
出演バンドは7つ。
四星球は何番目かな。
ライブハウスで会った方に聞くと
なんとトリで 21:00過ぎらしいです。
まだまだ先や〜。
でも、今日はたくさんの人たちに会って
いっぱい話しも出来て
すごく楽しかったから
その時間も短く感じました。
それで、ようやく四星球。
またまた 「渚のハイカラ人魚」 の曲が流れてきて
出てきたのは ベルベットのジャケットを着た３人。
ナイトクラブの司会みたいな、ムーディ勝山みたいなん。
わたしは初めて見たのですが、
これがお笑いトリオ 「ホノルルマラソン」 だそうです。
なんでホノルルマラソンなんやろ？
ちなみにわたし ホノルルマラソン2回完走････ちゅうか、完歩しました。
最高タイムは 6時間48分でした。
自慢にもならん････。
それでネタが始まったわけですが、
まずは まさやんがギター弾いて 「お弁当箱のうた」。
「これっくらいのおべんと箱に おにぎりおにぎりつ〜め〜て。」
「ちょっとつめんか〜い！ （ハリセン）」
こんなネタが永遠続きました。
「にんじんさん お坊さん、 ･･････ありがたいね。」
これ、すき。
それから、
「筋を通すぜ、お―れ！」
これも、すき。
次は 「ドラえもん」 の歌でしたが、
最初は ドラえもんの歌詞を お弁当箱のメロディで歌っていました。
「みんなみんなみんな かなえてくれる
不思議な薬がかなえてくれる〜。」
で、シャブ打つまね。
「空も飛べるぜ！」
これも、すき。 （すきになるな！）
「そ〜らを自由に飛びたいな〜、 はい！ ドラえもん！」
「なんでドラえもんやねん！
ドラえもんからドラえもん出てくるんか！」
う〜ん、シュールやな。
なんかこんな落語あったよな、
自分の頭に出来た池で自分が泳ぐやつ。
なんでしたっけ、あ〜るこさん。
ま、こんな感じやったんですが、
息もテンポもぴったりで かなり感心しました。
今年のM−1予選出てみたらどうやろ。
特にU太くんの突っ込みは 機関銃みたいですごかった。
素人とは思えんかった。
やすおくんは 髪をきっちり分けてておもしろかったです。
まさやんの髪は 両サイドがアフロで
お茶の水博士みたいやった。
で、一回幕がしまって 再度開いたら
やすおくんが
落武者カツラで 包帯巻いて 松葉杖ついて ぼろぼろでした。
一曲目は 「吉野川同盟」。
わたしたち側の機材の上で熱唱するやすくんでした。
ボケるところでは
松葉杖で まさやんがやすおくんやU太くんを突っついていました。
ホールに降りてきたときは 寝ころんでマーメイドになっていました。
それで、花を捧げる時の歌は
「君に捧げます。」 と言って 「君が代」 を歌っていました。
音はずれてて かなりおかしかったです。 （これ、内緒）
お酒の歌の後は 新バージョン「潮騒ぎ」。
聴くの2回目なんですが、やっぱりあそこのところ、
『秋の夜長に君と鈴虫になって』
ってとこ、じ―んときました。
エレファントカシマシの 「晩秋の一夜」 を思い出しました。
『今だに生き残るはかなき虫の鳴き声と共にいた』
『今だに死ねぬ哀れなる虫の音と秋の夜長を共に遊んでいた』
エレカシのは恋愛の歌じゃないですが、
なにか共通する感覚があるように感じました。
それにしても こんなふうに恋愛を言い表せるやすおくんは
ほんまにすごいなあ、と思います。
それに 「潮騒ぎ」 がこんなふうに変わるのもびっくりです。
やすおくんの中には
どんなものが どれくらい詰まっているんでしょうね。
まさやんが歌うところでは
やすおくんとまさやんの
「あほ―！」 「あほちゃうわ―！」
の応酬がめっちゃおかしかったです。
「秋田町キッズリターン」 は スタークラブで聴いた時は
めっちゃせつない感じがしたのですが、
今日はなんかそういうせつなかったものを振り返ってる感じがして
ちょっと思春期から大人になった四星球を感じました。
「19歳のころを客観的に見られる」 って
あとでやすおくんが言ってましたけど、
ほんとにそんな感じでした。
ええ歌や、これ。
同じフレーズの繰り返しが多いのですが
それがなんていうか、
わたしが若いころに感銘を受けた
メッセージフォークの数々の曲にスタイルが似ていて
すごくすんなり心に収まるんですよ。
詩は普遍な若者の気持ちやけど
やすおくんならではの瑞々しい感覚があって
現代版万葉集やなあ、みたいに思いました。
この後、ipod や nano から聞こえる音楽ではなく
ライブハウスに流れているこの音がすきです、っていって
「ギンヤンマ」 を歌いました。
ほんとにそうですよね、100％同感です。
それだけやすおくんがライブをたいせつにしているってことなので
とてもうれしかったです。
「ギンヤンマ」 は 最初少し歌詞がとびました。
歌詞がとんだ時のやすおくんの表情が
いつもめちゃかわいいです。
本人それどころじゃないのでしょうけど。
あ〜、どこやったか忘れたけど
マイクでマジ歯打ってました。
今、歯医者に行ってるらしくて
歯打つの敏感になってるらしいです。
なんかね、いつもとマイクがちがって
まっすぐじゃないやつ。
それで マイクでリンボーしてましたわ。
それから 足にしてたサポーターを頭にかぶってました。
そしたら 先が尖った状態になり
そこにペットボトルの水を注ぐまねをしていました。
「おまえはそこから水分補給するのんか！」
ってU太くん。
やすおくんが昆虫に見えました。
あ、思いだした、まさやん、ギター食べてた。
「ギンヤンマ」にもどります。
まさやんがホールに降りて
陶酔してギターを弾いているうちに 幕がしまってしまい、
なかなかもどられへんで めちゃ笑いました。
アンコールがありました。
あっと言う間に出てきて
「アンコールいいですか？
四星球、基本アンコール2曲なんですけど いいですか？
3曲は････？
あ、2曲で。 はい、じゃ、やらせてもらいます。」
「なにがいいですかね？
一曲は ぼくらのしたい曲で
あと一曲は････。」
したい一曲って たぶん 「明日まで�辧廖，笋蹐福�
それやったら わたし 「虹色カスタネット」 聴きたいな。
誰か言うてくれへんかな。
と、思っているうちに 「カツパ」 という声がかかりました。
「カツパ？ カツパがいい人！」
拍手ぱらぱらぱら････。
「そんなんでは カツパはできん！！」 （突如、意丈高に）
「カツパがいい人！！」
今度は大きな拍手。
「おまえら カツパ知らんやろ！！」
どないやねん！
ま、こんなわけで 「カツパ」 始まりました。
「すー、しん、ちゅー」 のフリや、
「酒が嫌いなアル中です」 のフリがあるんですが
年寄りにはなかなかついていけません。
途中、落ちてきた女体のオブジェと戯れたり、
柵わたりをしようとするU太くんが
「高い！ 高い！」 って 叫んでたりしました。
大騒ぎのうちに 「カツパ」 が終わったら
すぐに しんみりしたギターのメロディとドラムが流れてきました。
あれ？ あれれ？ あれれれれ？
これはもしかしたら あれ？
パピコやないし、かをりちゃんでもないし、
きつね、くる？ くる？
「すごく昔に作った歌です。」
ってやすおくんが言って
♪ ああ、遠き山に日は落ちて
カスタネットや！
虹色カスタネットや！！！
前のライブで 友人がこの歌をやってください、って
リクエストしたって言ってたから
わたしも今日 やすおくんに
「わたしも 『虹色カスタネット』 聴きたいです。
歌ってください。』
って言うつもりやったんです。
二人が言えば いつかやってくれるかな、って思ったから。
でも、聴けちゃったよ〜！！
虹色カスタネットだよ〜！！
前にも書きましたが、
わたしはこの歌の最初の歌詞が四星球の歌詞の中で一番すきです。
しつこいけど もう一回かいておきます。
真っ白な布を糸で縫い合わせて
身にまとい踊る狐の嫁入りの歌
真赤な林檎の皮を剥く僕の手には
不器用なナイフが慣れない手つきで笑う
林檎の皮で出来た道を とてもきれいねと花嫁が
しあわせそうにひらひらと ほほ笑みながら遠ざかる
思春期の空 笑う君の心の片隅に僕はいますか
思春期の空 笑う君のカスタネットにあわせて踊る
うわ〜、あかん〜！
めっちゃいい！
震えくるわ。
ここのね、「思春期の空 笑う君の」 のユニゾンのコーラスで
かなりシャウトがきこえるんですよね。
声を張り上げて、必死で歌ってる感じの。
でも、高くて苦しくて音が出ないからがなってるんじゃなくて
音域的には余裕があるけど あえてそういう歌い方をしている感じで
それが めちゃくちゃいいです。
だいすきです。 心をつかまれます。
ああ、もう満足。 これ聴けて めちゃ満足。
うれしかった。
最後はね、U太くんがおかしくなって
わ―っ！ ってみんなを追いかけまわし
ホールの後ろに消えたかと思うと
またステージにもどってきて それでおしまいでした。
17:00に着いてから約5時間。
いつもながら よく立ってられるなあ、と思います。
でも、今日はほんとに楽しかった。
いいライブでした。
ライブが終わってから なんだかんだで ぐだぐだしてて
気付いたら 地下鉄の終電に乗り遅れてしまいました。
船場で路頭に迷うわたしたち。
いとはんやったら 番頭はんが迎えに来てくれるやろけどなあ。
あ、終電に乗り遅れるいとはんなんか おらへんか。
結局わたしは 所用でたまたま難波にきていたおじいちゃんに
ひろってもらって帰りました。
おしまい。
