気がつきゃライブの時間だぜ
index|rew|ff
| 2007年04月21日(土) |
◎四星球@高槻ラズベリー |
前日に急に友人に誘われ、 茨木の総持寺にお参りに行くことになりました。
年に一度御開帳の亀に乗った観音さまの像を見て 御朱印と散華をいただいて そこで友人と別れ ライブハウスに向かいました。
電車に乗りながら
お寺参りして 次は若い子の集うライブハウスか・・・、 ほんま わたしわけわからんわ・・・
って思いながら。
もちろん四星球を見に行ったのですけど ACTION NOT WORD というバンドが なかなかよかったかなと思いました。
サウンドチェックの時から ギターの音 好みや、って思いました。
で、四星球です。
1ヶ月ぶり〜。 楽しみや〜。
ドラゴンボールパラパラだけで もう笑えてしまって わたしの斜め後ろの人のあ然とした顔みたら また笑えてきて、 SEだけでかなり笑ってました。
で、最後のまさやんを持ち上げるところで まさやんが手を上げたら 天井が少し低くなってるところで 手を打ってしまいました。
U太くんは
「高さ計算しとけよ、何回ここでやってんねん。」
って言ってましたが、 わたしは 一瞬ひやっとしました。 ギターリストは 指、大事ですもんね。 大丈夫やったみたいですけど。
前フリは
「今日は若いお客さんが多いなあ。」 「うん、そうやなあ。」 「青春やね。」 「ほんま、青春や。」 「青いなあ。」 「青い!」 「・・・・あ、なんか、あそこにも・・・ なんか青い人が・・・。」 「え。 あ、ほんまや、青い人、見える。」
と、U太くんとまさやんが見ている後ろの方を見ると―。
なんとそこには 青い全身タイツのやすおくんが なんだか おどおどしながら 自信なげにきょろきょろ。
みんながどっとわくと 青いやすおくんは 小さな声で
「ぼくのことかブルー。」
ぶ、ぶはっ・・・・!
もうわたしは このしょっぱなの 「ブルー」 だけで笑いがとまりません。
「おまえしかおれへんやろ!」 「語尾に 『ブルー』 ついてるやないか。」 「青いギターまで持ってるし。」
U太くんの突っ込みもめちゃウケました。 おかしい、笑える。
で、やすおくんは そこからステージにやってきて 「ギター持ってるけど 全然弾かれへんから おろしますね。」
と言って ギターをおろし、1曲目が始まりました。
「我ら吉野川同盟」 です。
ほんまにええ歌ですね、これ。 だいすきです。 敬礼やら 蚊を殺すのやら、 わたしも早くこのフリ覚えたいなあ。
前に聴いた時 「川恋し」 という歌詞に感動したのですが 今日は 「蚊を殺し」 って言ってる、 わたし 聴き間違えたんかなあ、 えらい聞き間違えやなあ、って思ってたら
「蚊を殺し」 「川恋し」 って歌詞が両方ありました。
なるほど。
詩人やな、やっぱ。
・・・って、これ 聴き間違えじゃないですよね。
この歌やったか、次の 「晩酌」 やったか忘れましたが、 やすおくんが青の全身タイツを脱ごうとしたら 手のところにひっかかって 脱ぐことが出来ず ひっかかったまま 変なかっこで歌ってました。
これも 笑えた。
「クラーク博士と僕」 の時は まさやんが フロアにストラップかなんか 持っておりてきたんですけど 人の影になって なにしてるかわかりませんでした。
残念・・・。
それで 歌ってる時か 前かに ステージに落ちていたマクドの無料券を見つけたやすおくん、 歌が終わってから それを前の方で見ていた 4歳の女の子にあげていました。
「これでジュースでも買うてもらい。」 って。
その子は それをすごくしっかり持っていて 後で 「見せて。」 って言っても 全然放そうとしませんでした。
でも、期限切れやったんですけどね、それ。
で、次は 「コンプレックス」。
イントロで めっちゃノリながら やすおくん モニターにあがったら そのモニター 角度が急で すべりおちてしまいました。
やすおくんは びっくりした表情で しばらく突っ立って 演奏を止め、
「ちょっと待って、心静めるから。」
って エイトフォーかなんかを腋にかけていました。
準備してるときに そういうの持ってきてたから わたしは シェイビングクリームかな、 どんなネタやねんやろ、 て 思ってたんですよ。
だとしたら これもネタ?
アドリブ?
わからん。
やすおくんがそんなしている間に まさやんもモニター乗ってたんですが、 すべりおちることなくて 「おまえ うまいなあ。」
って やすおくんも言ってました。
まさやん やっぱり運動神経いいんかな。
で、C&Rは 「じょうしま!」 「ながせ!」 でした。
やすおくんは 長瀬のうちわを見せて
「これ、長瀬やろ。 そう、ちょっと古い長瀬。」
とか言うてました。
で、うちわをしげしげと見て
「おっとこまえやなあ!」 って。
まさやん、ギターバランスやってたのは この曲やったかな。
これも かなり上手やった。
でも 普通ギターリストは ギターであんなことせえへんよね。
まさやん ギターむちゃうまいのに そのギター 平気で人にあずけたり こんなふうにバランスやったりしてしまうの ほんまにすごいと思う。
そこに なんちゅーかな、 四星球の音楽への姿勢があるように思います。
若いのに この姿勢はすごいなあ。 それでいて 音楽がしっかりしてるっていうのが またすごいなあ。
どこやったかな、 なんか やすおくんが 指揮者が演奏しめるみたいな仕草して それが めっちゃおもしろくて 笑うたんやけど 忘れてしまいました。
それから 選挙カーの話しがありました。
今、選挙期間中で やすおくんがバイトに行くのに 車に乗ってたら 信号待ちの間に 選挙カーにはさまれてしまったって。
で、おばあちゃんたちが 手振ってるから 知らん顔するのもどうかなあ、って あ、どうも、どうも、って 挨拶したらしいです。
「おれは日本変える気ない!!」
って 言うてました。
「潮騒ぎ」 の時やったかな、 U太くんが 口にピックくわえて 指でベース弾いてました。
いや〜、これはかっこいいわ〜。
前にも書いたけど ギターとか ベースとか ピック口にくわえて なんかするのって (なんか、ってなんやねん。 チューニングとか アンプの調整とか そんなん)
すっごいかっこよく見えるけど 弾くとなったら もっとかっこいいですもんね〜。
セクマシのギター速弾きの時も めっちゃかっこいいけど 今日のU太くんも かっこよかった〜。
それから物販&ライブ告知。
「物販はTシャツしかありません。 物販来たら さってTシャツ出します。」 ってさ、U太くん。
それで やすおくんは
「もうすぐフルアルバムを出します。 ・・・・・・。
・・・ここ、拍手ちゃうかな〜。」
ぱちぱちぱち・・・、みたいな。
「レコ発でまたまわります。 神戸で自主企画もやりますから、来てくださいね。」
これも反応薄い・・・。
「神戸ってここから遠いの?」 とやすおくん。
で、やけくそ気味に
「ここ、高槻の人なんかおれへんねん! みんな栃木の人やねん!」
な、な、な、なんで栃木なんよ〜。 わかれへん〜。
「なんで栃木やねん!」
「え、今日、栃木の人はタダっていうイベントちゃうの?」
な、な、な、なんや、そのイベント? ますます わかれへん〜。
で、最後は 「ハワイアンブルーのある風景」 でした。
この歌の前に
「ぼくは お聞きのとおり 歌 あんまりうまくないんです。 ほんで この歌作った時のこと思いながら歌うと 音がふらふらしてしまうんです。 でも 音のこと考えると 音の方に気がいってしまう。 ぼくは 音がふらふらしても その子のこと思いながら 歌いたいんです。」
「気持ちを入れるのと 音をとるのと 両方をどう一致させていくかが これからの四星球やと思っています。」
みたいなことを言っていました。
これは大切なことやと思います。
音の方を取らないVO.はすごい。
でも、せやからこそ 歌が染みるんでしょうね。
現に 今日もかなり音のずれてるとこありました。 でも、今までに聴いた中では 最高の 「ハワイアンブルー」 やった。
わたしは音楽的に言うた時に やすおくんをVO.にしている このバンドはすごいと思ってました。
このやすおくんの歌を うちのVO.にしよ、ってことになったのは ものすご―く音楽のこと考えてたか、 全然考えてなかった、かの どっちかやと思いました。
でも、なんかいろいろバンドの話しをHPで読んだり ライブをみたりしていくうちに これは あんまり考えてなかった方や、と思いました。
ていうのは決してわるい意味じゃなくて、 つまり、 やすおくんにしても まさやんにしても U太くんにしても はじめから四星球があったんやなくて 四星球をやっていくうちに 四星球になってきたんやなあ、って そんなふうに思いました。
四星球をやっていくうちに まさやんは あのギターの音になっていったんや、って。
力を持った人が集まって やってるんじゃなくて バンドをやっていくうちに そのバンドを形づくっていっている。
これはすごいな―、 素晴らしいことやな―、って。 ほんまに。
今日は U太くんを目の前でみてたわけなんですが ふと気づいたことがあります。
なんでだか全然わからないんですけど、 U太くんが演奏しているのを見てると
『男に生まれたかった』
って思います。
なんでやろ、わからん。
あんだけ 『男』 を前面に押し出しているエレカシでさえ そんなことを思ったことはありません。
よく 「男の立場でエレカシを聞いてみたかった」 という声を 聞いたりしますが、 それも わたしはあまり思ったことはありません。
かえって男の立場だと あの男のあり方は切実すぎて 受け止めるのが苦しいのではないか、 女の立場で 「男ってこんなところもあるんや」 って 聞いてるほうがいいのかもしれないと思ったりします。
でも、なんでかな、 U太くんがベースを弾いている姿を見ると なんで わたしは男に生まれへんかったんやろ、って 悔しくなるんです。
U太くん、 やさしそうやし、音楽に熱いし、 真面目やし、めちゃがんばってるし、
なんかがんばりすぎてて 時間のUP忘れてたことなんかも ある意味 そういうとこ抜けたりするんや、って かえって 安心したりもしました。
でも わたしが一番素敵やなあ、って思うのは ほんと静かな目で 四星球というバンドを 熱く 暖かく 見つめているところです。
おれにまかせな、ど―んとこい、的なものじゃなく 目立つことなく でも確かな位置で あせったり とまどったりもあるでしょうが 基本 穏やかな不動な立場で四星球を見ていて 綻びがあれば さっと繕う、みたいなイメージがあります。
それは 決して女性的ではなく 一番の男らしい姿じゃないかな、って。
そう思うのと、 自分も男に生まれたかった、って思うのと どこでどうつながるのかは わかりませんが なんかね、 そんなふうに 思ってしまうわけなんですよ、はい。
|