気がつきゃライブの時間だぜ
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2006年12月31日(日)   ◎COUNTDOWN JAPAN FES.@大阪インテックス

 山ほどライブに行ったこの一年でしたが
 締めくくりは 半年振りのエレファントカシマシになりました。

 いや〜、しあわせやなあ。

 もうね、セットリストなんか、なんでもいい。

 宮本さんが歌ってたら
 わたしもうそれだけでいい。


 そんな気持ちで南港に向かいました。




 長丁場なフェスですけど
 わたしは一番手のオレスカバンドが見たかったので
 開始時間に行きました。


 飲食エリアも オロラステージも
 まだゆったりしていて とてもいい感じ。


 山崎さんの挨拶のあとに登場してきた オレスカバンド。

 堺の10代の女の子たちです。

 たぶん こんな大きなステージは初めてらしく
 ちょっと緊張しているふうでしたが
 演奏が始まると そこは若さ、
 元気に明るく 大阪テイストで とっても好感が持てました。

 ホーンをやる女の子は 
 ちょっと中性的な感じがして めっちゃいいですね。

 わたしはだいすきです。


 CDJ一発目、めっちゃいい気分になりました。


 
 それから 
 食べたり しゃべったり ライブをのぞきに行ったりしながら
 時間を過ごし、
 オーロラステージのジンを見に行きました。


 どんなバンドか全然知らなかったんですが、
 女の子がボーカル。

 イントロが始まると
 この女の子が ふたつ折れになって
 ヘッドバンキングをはじめました。


 おおお?

 激しい系か?


 と思いましたけど
 激しい系と言うよりは熱唱系でした。

 ハスキーな声で
 シャウトしてうたうさまは
 すごく力強くて 存在感を感じました。

 歌もしゃべり方も態度も
 すごくすっかりした感じだったので
 落ち着いた印象を持ったのですが
 なんと19歳だそうで 吃驚してしまいました。


 最後から2曲目の歌、
 終わりの方 声をつまらせていました。

 こういうとこは 19歳の女の子って感じがしました。



 
 さあて、この後はエレカシ臨戦態勢を整え
 いざ 出陣です。


 オーロラステージは かなりの人。

 

 ええ?


 こんなにたくさんの人が
 エレカシ聴きたいって思ってるの?


 冷静に考えて ちょっと信じられへんねんけど・・・。



 そこで気付きました。


 あ・・ 東京事変待ちの人たちか・・・。



 ま、なんでもいいです、
 実際 これだけの人が聴いてくれるのには
 間違いないんですから。




 ああ! どきどきしてきた!

 もうすぐ 宮本さんが出てくるんや。

 宮本さんの歌声が聴けるんや。



 
 スクリーンにバンド名がクレジットされると
 大きな歓声が上がりました。

 いよいよです!



 あ! 宮本さん!!

 白シャツや!


 髪は・・・ 

 長くもなく 短くもなく
 いわゆる普通な感じでした。



 わたしの緊張も極限にきた時
 突然 宮本さんのパーデンネンポーズ。

 思わず笑い出して 
 わたしの緊張もやわらぎました。


 ははは〜、あいかわらずや〜。

 よかった〜。



 そして めずらしくアコギをかかえ
 歌いだした歌は 「今宵の月のように」。



 またまた大きな歓声が上がりました。


 たぶん 今日はこの線のセットリストでしょう。

 物足りないとかゆるいとか、ってやつ?

 でもでも わたしはいい。

 半年振りに 
 しかも野音に行けなくて
 そして 聴いた歌声がこれだった。


 宮本さんの声がいちばんきれいに聴こえる
 この歌だった。


 しかも ほんとにきれいに
 この大きな会場に響いていく。

 それを こんなたくさんの人が喜んでいる。


 なんか胸がいっぱいになってきました。

 

 それから 「悲しみの果て」「四月の風」 と続きました。

 会場は もう大喜びになっています。

 わたしも ここで初めてエレカシをみる人たちのように
 このセットリストを楽しんでいました。


 宮本さんの声は とてもきれいに伸びていきました。

 宮本さん自身も
 それを楽しむかのように歌っていました。

 
 とっても御機嫌な様子で


 「みなさんにしあわせがきますように!!」


 と叫びました。


 ああ、やっぱりフェスやなあ。

 
 去年のちょっと切羽詰った感じの

 「ちょっとだけでもいいから前進しよう。」

 っていうのとはちがって
 なんちゅーか余裕みたいなものを感じました。

 

 そして、次の歌は 「地元のダンナ」 でした。

 さっきまでのわかりやすい内容にくらべて
 一転 なに言うとんじゃ? な歌に
 わたしは なんだかめっちゃ快感でした。


 いけいけ!

 思いっきり 振れ幅いったれ!



 わたしは 少し後ろの方にいたので
 「デーデ」 のときなんかも 手拍子とか
 あんまりなかったんですけど
 そこはもうやらなくっちゃね。

 らんらんらんららららら〜ん、で 手拍子してきました。




 安部総理の話もしていました。

 小泉総理は怒ることも出来ておもしろかったけど
 安部総理は つまらないから
 チャンネルかえてしまう、みたいなことを言っていました。

 政治ネタすきですね。

 でも、どう考えても唐突やし、
 CDライブで 突然しゃべり始める内容じゃないですよね。

 まわりでも くすくすわらいが起こっていました。

 わたしも なに言うてんねん、と思いつつも
 う―ん、ええやない、
 調子出てきてるやん、と満足。



 そして 「花男!」 と言って 歌い始めました。

 きゃ―! 花男―!

 と感激して ノリノリになっていたのですけど
 「さよおなら〜。」 のところで

 ありゃ? もしかしてこれで終わり?

 と、ちょっと不安に・・。


 
 だから この後 「やさしさ」 が始まったときは
 とてもうれしかったです。

 去年の 「やさしさ」 同様、
 伸びのある声が せつなく力強く、
 フレーズごとに余韻を残しながら
 高い高い空間に 響いていきます。

 終わったあとは ほんとにおおきな拍手がきていました。

 素晴らしい 「やさしさ」 でした。

 (でも去年の方が もっとよかったですけどね。
  っていうか 去年のはすごすぎましたからね。)




 それから ライトが赤にかわって
 ギターが暴力的にリフをうなり始めて
 「ガストロンジャー」 が 始まりました。



 「キリスト教の聖書も論語もコーランも言ってるんだよ!
  読んだことないけど。」



 って言いました。

 わたしは笑ってしまいました。


 別にそんなこと正直に告白しなくても
 だれも 宮本さんがコーランを読んだなんて
 思ってないですよね〜。


 でも、こんなふうに言うのは
 宮本さんの中の
 「今後読んでみたいブックリスト」 に
 コーランがはいっているかもしれませんね。



 
 ガストを聴きながら、
 腕を思いっきり振り上げながら
 これがラストの歌だろう、と思っていました。


 そしたら またアコギを取り出して
 「新曲作ってきたんだけど。」
 と スタンバイを始めました。


 男椅子を持ってきて それに片足かけて
 ノートだか 紙だかをセットして
 マイクの位置が高いとかなんとか言って 歌い始めました。


 タイトルは

 「すごくベタなんだけど 『俺たちの明日』 。」

 だそうです。



 確かにベタやな。

 カラオケ検索したら いっぱい曲出てきそうな題ですよね。



 で、歌いだしたのは
 なんかかわいい感じのリズムとメロディで


 「元気か、こどもは元気か、
  おまえとつるんであるいた夢をみた」


 とかなんとか そんな歌詞でした。



 アコギをかかえながら 
 ちょっと軽快なリズムで こんな歌詞歌いだすと
 なんだか 「我が良き友よ」 を思い浮かべてしまいました。



 でもね〜、まず わたしには
 そんなこと語りかける友人が
 宮本さんにいるんだかどうか、
 全然イメージできない。

 そりゃひとりやふたりは いるんだろうけど
 どうもぴんとこないですね。


 でもよくよく聴き進んでいけば
 そんなことじゃなくて
 20代、30代、と振り返り
 やっぱり おれたちはがんばっていこう、
 40代には40代の明日がある、みたいな
 そんな感じの歌かな、と思いました。


 たぶん この曲はまだスケッチ段階なんだろうけど
 わたしは ロックで聴きたいな。

 アコギだと やっぱりさっき言ったみたいに
 かまやつひろしが浮かんできてしまうから。


 ちょっと 自暴自棄な感じで
 ばし! とぶっつけてきてほしいと思いました。




 で、わたしはまたここで
 この歌では終わらへんやろ、
 あと一曲、一発盛り上がる曲やっておわるやろ、と
 思っていたら
 これで終わってしまいました。

 
 会場は 一瞬ぽけっとなり、
 それから もう一度拍手が響きました



 おいおい、フェスではこういうことするなよ、と
 思いつつも
 あいかわらずやな―、ってめっちゃおかしくなってしまいました。




 なんか すごく安心したエレファントカシマシでした。

 わたしの知ってるエレファントカシマシでした。


 ああ、よかった。


 これで年越せる。

 
 ほんまによかったよかった。



 
 拍手が終わると
 東京事変に向けての大移動が始まりました。


 その大混雑の中、
 わたしの後ろの男の子が

 「おれ なんか感動した。」

 って 友だちに言うてました。


 すごくうれしかったです。






さて、わたしはこれから
 プラネットステージに移動しなくてなりません。

 
 エレカシの次に見たい10-FEETが
 もうすぐ始まるのです。

 
 一緒に見ていた友人に
 「急いでいってきます!」 と声かけて
 出口に向かったものの、すごい人の流れです。

 みんな東京事変が見たくて 流れているのです。


 出してくれ〜!!

 わたしは出たいんや〜!

 出してくれ〜!!


 と、人ごみの中で必死にもがき なんとか脱出。


 上着も着ずに プラネットステージへと走り出しました。

 すると わたしの前やら横やらに
 やっぱり はしっている人たち。

 はあはあ言いながら
 「ここらへんの人、みんな同じ人らやなあ。」
 なんて 言いながら 走ってはりました。


 
 会場は まだセッティングがされていました。

 さっきちょっとのぞいたZAZENにくらべると
 半分くらいしか人がいません。

 そりゃ 相手は東京事変ですからね。

 なんでもこの日一番の集客だったらしいですもんね。


 
 電気が消えてステージが始まりました。


 「大阪―! 覚悟せえよ―! むちゃくちゃやったるで―!!」


 というTAKUMAの声に 会場はうお―っと盛り上がりました。


 わたしも一気に盛り上がり。


 激しいわりには 歌がメロディアスで 
 わたしのすきな旋律なんですよ、このバンド。


 それから 3人がなんだか
 しっかり繋がってるようなたたずまいが感じられるので
 とてもすきです。



 「RIVER」 の中で

 「長生きせえよ―!!」 って叫んではりましたが、
 そうそう、これ 去年も言ってたな。

 去年のカウントダウンは ほんまに楽しかった。
 あれで 10‐FEET、確実にすきになりました。



 今日も 踊ったり ジャンプしたり
 とっても楽しかったです。



 終わったあと、一緒に見ていた友人に
 わたしのすきなバンドの傾向がわかった、って言われました。


 わたし やっぱり 一番の条件は
 泥臭いこと、ですね。

 それから ボーカルがちょっと暑苦しい要素をもってること。

 あとは なんらかの形で笑えること。


 すきなバンドにネタバンドが並んでるのも
 しかたないことですね・・・。




 あと、GO!GO!7188を聴いて
 また食べて お茶飲んで
 今日4回目くらいに物販に行ったんですけど
 
 その時の気持ちは 「なんかひとつは買おう」 だったんですけど
 やっぱり買えませんでした。


 かんにんどすえ。




 そして最後のバンド、東京スカパラ。

 めちゃくちゃ人おおいです。

 しかも後ろの後ろまで 踊っています。

 すごい盛り上がり。


 これだけ知名度があって
 演奏がうまくて
 ノリのいい音楽をやれば
 そりゃカウントダウンでテンションの上がっている若者は
 踊るでしょう。



 わたしははっきり言って
 激しいスカよりは ちょっとゆるめのスカがすきなので
 東京スカパラの音楽きらいではないですけど
 まわりの若者たちほどのテンションにはなりませんでした。


 どっちかっていうと
 オレスカバンドの雰囲気 (演奏力はちがいますけど) のほうが
 すきだったりします。



 でも、スカのリズムにからだを動かしながら
 今年もライブ会場で新年を迎えることにできたことを
 とてもうれしく思いました。



 さあ、一年が始まる。


 音楽がずっとわたしのそばにありますように。



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