気がつきゃライブの時間だぜ
index|rew|ff
| 2006年10月05日(木) |
◎四星球@中津Vi-code |
初めて行くライブハウスで 今まで聴いたこともないし、 どんなとこだろうと 朝から不安だったんですが 仕事を終えると メールが入っていて いったん 家に帰らなくてはならないことになりました。
で、ライブハウスに電話して 出演時間を尋ねたところ 応対してくれたスタッフさんは 「四星球」 を 「スーシンチュー」 と読むってことを 知らなかったらしく
(つまり バンドを知らんってことやね)
わたしは よけい不安になり 「やめとこか、今日。」 とさえ思ってしまいました。
それでも 雨ン中 出かけちゃうのが わたしの長所でもあり 欠点でもあるのでしょうね。
未だかつて降りたことのない、 阪急電車でも 京都線は各停さえもとまらないという めっぽう地味な阪急中津駅で 下車いたしました。
ライブハウス自体は 新しくてきれいなところだったんですけど 入ってすぐのバースペースは ちょっと怖そうな兄ちゃんたちが 本気で酒飲んでるふうで スタクラや磔磔とは ちょっとちがう感じ。
ライブスペースは ちょうどバンド変換の時間で お客さんは 30人くらいかな。
で、こんなこと レポする必要 全然ないんですけど このあとに聴いたバンド、 さすがのわたしも 拍手をする気になれませんでした。
演奏は 可も不可もなく 全然おもしろくないし、 ボーカルは めちゃひとりよがり。
まだ演奏だけなら しかたなく聴くけど このボーカルが入ることで すっごい不愉快になるんです。
自分の思いにひとりよがりなら まだいいです。
やってる音楽にひとりよがりなもんで 腹が立つ。
悪いですが 音楽に対する侮辱だと思いました。
そんなこんなで やっと四星球。
今日のライブイベントは ESPという学校の実習の一環で 学生さんたちが 授業として企画されてるものだそうです。
そのせいか、 いつも行くライブハウスのお客さんとは ちがった感じの人たちが多く 四星球も知らない人が多かったみたいでした。
しかし、ブリーフで出て来て ドラゴンボールを踊り出すと もう 会場のつかみはOK。
結構な拍手が来ていました。
で、U太くんとまさやんで バンドの紹介とかして
「しゃべったら 喉乾いたわ。 ドリンクカウンターのひと〜!」
と まさやんが降りて来て バースペースの方へ行こうとするのですが バーは 扉の向こうなんで マイクのコードが 全く足りません。
客席の真ん中あたりで
「コード 足りん! 全然 足りん!」 と絶叫。
それが わたしのすぐ横あたりです。 ブリーフ一丁の男の子、 こんな近くで見たの、初めてでした。
で、
「ドリンクカウンターのひと〜! ビール くださ〜い!!」
と叫ぶと
「はい、ビールです。」
って 後ろから ビールになったやすおくん等場。
緑の全身タイツに 赤のブリーフ (だったと思う、で、前には蛇口がついてた)、 ビールのかぶりものなんですが てっぺんには 泡を模した白いもしゃもしゃがついていました。
会場は 一瞬あっけにとられ それから ああ、こういうバンドかい、って感じで 笑いが起っていました。
やすおくんは 二人組みの女の子に その頭の泡を突き出して
「飲んでっ!!」
あかんし。
めっちゃ ウケる。
やすおくんが ステージに立つ頃には 会場の空気は すっかりやわらかくなっていました。
ほんで なんかね、 しゃべりながら
「一皮脱ご。」
って その緑の全身タイツを脱いだら 下にも まだおんなじの着てて わたしの前の 椅子に座ってたお兄さんが すっごい笑ってました。
歌は 始めが 「晩酌 (?)」 やったかな。
それから 「バブル」 歌って 今日のかつらは 月代も青々しい侍かつらでした。
で、
「参勤交代は いや〜〜っ!!」
って 叫んでいました。
わたし これが むちゃくちゃツボに入ってしまいました。
これ 打ちながらも 笑いがとまりません。
「モ〜チモチの木の下で〜」 の時 いきなり やすおくんが ステージ横の鉄柵を登り始め 高いところにある 足場に乗っていました。
登ってる間 歌が聞こえなかったので 登るのに必死で 歌われへんねんや、と思っていたら なんと マイクを口にくわえて 登っていました。
そりゃ 歌われへんわな。
しかし、ボーカルやろ? 柵登りのために マイクくわえて 歌われへんやなんて それ どういうこと?
なにが 一番大事なん?
本末転倒なんちゃう?
そんなことを一生懸命やってしまうやすおくんなんて・・・・
めちゃくちゃ だいすきです。
と そんな素敵なやすおくんに見とれていると 誰かにいきなり 押しのけられました。
なんや、と 驚いていると いつのまにか ステージから降りて来ていたまさやんが わたしがもたれて聴いていた柱に 登り始めました。
その押しのけられ方が 結構な勢いで この柱登りに ものすごい気合入っていることがわかりました。
いや〜、なんか 感動です。 歌も演奏も すごく一生懸命なのは わかってましたが、 柵のぼりや 柱登りも 添え物ではなく 彼等のライブのまぎれもないひとつなんだと ごっつい実感できました。
「今日の四星球は 高いとこ登ります〜!」
と やすおくんが叫んでました。
この歌やったですかね、 突然 会場の後ろからダッシュしてきて フロアに滑り込む男性二人組。
ステージに上がり、あおり、また滑り込み・・・。
いいんですけどね、ちょっと やり過ぎ。
マ 読めてない。
ぬくもった空気が ちょっと冷えてしまいました。
歌が終わると どこかへ消えていきました。
ステージのやすおくんは
「いや〜、すごかったですね。 3分間の間に いろんなことがありました。 はい、忘れよう!!」
と 長瀬のうちわで 顔をパシッとたたいていました。
この二人組は やすおくんが 『お立ち台』 と称して 会場中央のマルテーブルの上に立った時も やってきました。
歌とは全く関係なく テンション上がってる二人に 「ちょっと待って、ちょっと 待って!」 と やすおくんは なんとか この二人のテンションを ライブや会場の雰囲気に融合させようとしていましたが 二人は 暴れるだけ暴れて また どこかへ行ってしまいました。
あと、「女狐 こんこん コンプレックス」。
今日は 「きっかわ!」 「ほてい!」 のほかに 「ES!」 「P!」 というのがあって
「P」 は 腕でPの字を作っておりました。
そして 「とんぼのうた」。
この歌の時に やすおくんは
「アルバイトでこどもにかかわることをしてる」
みたいなことを言ってましたけど そうなんですか?
保育士? 指導員? 産代先生?
え〜、なんやろ?
でも 似合う気がする。
最後は 「ハワイアンブルーのある風景」 でした。
歌い始めると さっきの二人組が 肩車をして 「おお〜っ!」 とか言いながら ステージ前までやってきました。
わたしは はっきり言うて 殺意を感じました。
わたしこの歌 だいすきやねん!!
聴きたいねん!!
邪魔したら殺すぞ!!
ブリーフ一枚ではありましたけれど やすおくんの熱唱は さすがのこの二人組にも 計り知れない さむ〜い場違い感を感じさせたらしく 時間をおかずに 帰っていきました。
その姿を見て ちょっと笑うやすおくん。
それは バカにした笑いでは 全然ありませんでした。
そんなわけで じっくり聴けました。
よかった、 めちゃよかったです。
さっきまで笑ってた人たちも みんな じっと聴いていました。 (・・・と、わたしは思った)
ささやかなアンコールがありました。
時間の関係で マイクが使えないとわかると 「いえ 全然いいです。 マイクなしでもできるのありますから。」
と言って
「プロジェクトA」 という歌を無伴奏、ユニゾンで歌いました。
「草枕」 というCDでも いつも笑ってるんですけど 生で聴いて また笑いました。
なんか 生で聴けて すごいうれしかったです。
はあ、おもしろかった。
ほんまに一生懸命やってんなあ。
うちの娘にも 見習わしたいわ。
それと CD&DVD、楽しみやなあ。
これでまた 生きる目当てが出来たわ。
|