気がつきゃライブの時間だぜ
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2006年03月23日(木)   ◎セックスマシーン、メガマサヒデ@十三ファンダンゴ




今日は セックスマシーンは トップでした。

BON JOVIの曲でメンバー 次々に登場。
ベースのたっち (・・っていうんですか) は
めっちゃ 気合入って 口パクやってました。


で、森田くん 階段を降りて ステージに立ったのですが
なんか もう すでに 髪が ぬれてる感じ。

なんでや?

楽屋で すでに 盛りあがってるんか?


そして 口パクが終わると 突然 

『いえぇ〜〜っ!!』


おもわず つられて レスポンスしましたが
森田くんは

「今日は こんなもんか・・・。」


と言いつつ もう一度

『いえぇ〜〜っ!』


そして 会場を みまわしながら

「前だけだな。」



で、なんか テンションをあげるためか

「はい、しゃがんで、 はい、立って。」

と 座ったり 立ったりを 何度かやらされました。


保育所の 「南中ソーラン」 は
膝 痛いし、踊れへん、 とか 言って
見学側に まわってるのに
こんなことだけは 大喜びでやってしまう自分は
やっぱり 社会適応率に 問題があるのでしょう。



それから 

「セックスマシーンを 知らないひと!」 とか 言うのですが

さすがに 誰も 手を上げません。

「ゼロか。 すごいな。
 でも 手を上げられなかった人も いるだろうから
 0.5として それに10かけて 
 なんやら (なんだったか 忘れました) で割って・・・。」

と ギターの人の方 向いて ごちゃごちゃ 言ってましたが、
なんで 0.5なんやら 10かけるのやら
もう わたしには さっぱり わかりません。

なんか 森田くんの頭の中のコンピューターが
カチャカチャ 動いてる感じ。

かしこいんやろな―、あの中。



で、正面を向いて 

「ごちゃごちゃ くっちゃべっている時間は 俺たちにはない。」

と ベースの方を見ると
たっちは まだ ベースをかけることもなく
森田くんのおしゃべりを聞いていたみたいで

(え? ・・って わたしも 驚きました。
 たいてい 出てきたら すぐ 楽器 持ちますよね。
 大物ンやな、この人。)


「なにやってるんだ。」

と 言われてました。



で、ギターの村山さんはと言えば
すでに スタンバイ、 しかも 半身に構えて 決めています。

「お、いいじゃないか、 このタンクトップとか ロックって感じだ。」



そいで やっと 歌です。

「サルでもわかるラブソング」。

わたし もう なんか
10年も この歌 聴いてきたみたいに
全く 自然に C&Rして 歌ってました。


歌のあいまに 昨日の日記の 振り指導があったわけですが
これも 一緒にやりながら
1回 やったら これからも せんわけにはいかんやろな―、
ソウル・フラワーの踊りと 同じことになるねんな―、と
観念しました。


2曲目は 「ネクラ」。

途中のブレイクのところで

「ふつう こんなたくさんの人に 
 ネクラよばわりされると怒るもんだが
 にこにこ笑ってるおまえたちがすきだ。」

とか なんとか 言ってました。



MCでは Tシャツが おどろくほど 売れてないこととか
武道館タオルは 新しく 緑色が出たとか、
そんなことを 話していました。

「きみたちも 武道館はすきだろう。」

って言ってました。


いや、そういう問題でも ないだろう。



この 武道館タオルなんですが
セクマシを初めて見た KNAVEで 

おもしろいバンドやったなあ、
もう 見ることないかもしれへんし
思い出に タオル 買うとこ、

って思って わたし 黒のを買ったんですよね。


こんなに ハマって ライブに通うんだったら
あわてて 買わんでも よかった・・・。



「報われないぜ」 も 振りの練習をさせられました。


それから 「安全地帯」 の時やったっけ、
これも 手を上げさせられて

後ろの方 手が上がってないと
森田くんは 客席に降りて
かけずりまわって 手を上げさせていました。

そして 

「みんなが 手 上げてるうちに 早く戻ろう。」

と いそいでステージにもどり 歌を続けていました。

そのあわて具合が おかしかったです。


この歌 だいすきです。
メロディが とても すきです。

大熱唱 (この曲に限りませんが) の森田くんでした。


でね、曲と曲のあいだに
はあはあ 言いながら ちょっと 言葉をついたり
首を切なげに振ったりするのが
すごく おもろくて よかったです。




「Jフォン」 は

『君は怒っちゃったね』 のところで
人差指を 鬼の角みたいにしてたのが かわいかったです。

あの時の笑顔は ふられちゃった彼女を
おもいだしてるのかな、って 感じがしました。


あ、「Jフォン」 の前のMCだったかな、
水木しげると 水木一郎を言い間違えて

「水木一郎? だれ、それ?」

と 自分で 突っ込んでました。


で、その水木しげるなんですが

「恋愛のことを 『幻想』 だと言っていた。
 幻想であるものに たとえ負であっても
 フルアルバムを作ってしまうほどのエネルギーが 存在するのだろうか。

 ほんとに幻想であっても
 おれは その幻想を信じていきたい。」

みたいなことを 言っていて
わたしは なんか すごく 感動しました。

ほんとに 大切だった恋を 失ったのでしょうね。


そして こう言いました。


「だから おれは 今夜 恋をする!」


うっわ―、詩人!

素敵だなあ!



こんなふうに ちょっと かっこよかったんですけど
最後の曲は 「女心と秋の空」 でした。


実は わたし この歌 聴きたくてねえ。

うれしかったです。

セリフのとこは CDの方が 2枚目な感じで
ライブは テンション 高かったです。

それで ステージ中央、
森田くん ふたつ折れになって

『ってか―! いやだ―! いやだ―! い、や、だ―!』

って 叫んでるの めっちゃ よかった〜!!



最後は もちろん 口パクBON JOVIです。

ドラムの人は わざわざ 椅子持ってきて
すわってるんですよね。

なんべん見ても おかしいです。




30分のステージ、こうして 終わりました。

楽しかった。

もう 笑った、笑った。

でも なんだか こう、
胸のどこかが ちくっと 痛む気がするのは
なんでなんでしょうか。

まだ 正体不明の 「ちくっ」 なんですが
また この 「ちくっ」 を 経験したくて
わたしは ライブに 出かけて行くように思います。





セックスマシーンのあとは メガマサヒデさん。


この人は アコースティックギター一本だけで 歌うそうです。


わたしは その昔は
こういうスタイルの歌を ずっと 聴いていました。


わたしの時代よりは だいぶ 先の世代になるのですけど
わたしは 60年代メッセージフォークが
とても すきでした。


高石友也、高田渡、泉谷しげる、
遠藤賢司、三上寛、加川良、西岡たかし・・・。


そんな人たちです。


だから メガさんが
ギターをジャカジャカやって
ストロークだけで 歌い出した時
とても 懐かしく感じました。


スタイルは そうなんですが
歌っている内容は
あの頃のような 社会へのメッセージ的なものではなく

聴きに来ている それぞれの人たち そのものへの
メッセージのように感じました。


それは ちょっとアウトローで
向こう側から 投げつけられているようでありながら
その実、
率直なやさしさに あふれていました。



ああ、いいなあ、と 思って聴いているうちに
メガさんは 

『一人ぼっちの世界』

という歌をうたいました。



聴いているうちに
サビのメロディが じんと心に 響いてきて
泣きそうになってしまいました。


そして 聴き終わったあと、
もう一度 この歌を聴きたい、と思いました。



ライブが終わったあと、
友人と一緒に メガさんのCDを 見に行きました。


CDは2枚あって

「今日 歌った歌は たいてい これに入っています。
 初心者向けです。」

と 左側においてあったCDを 紹介してくださったのですが
わたしが

「『一人ぼっちのなんとか』 って どれに入っているんですか。」

と 聞くと

「あ、それだったら こっちです。」

と もう一枚のCDを 教えてくれました。



で、 そのCDを 買って来ました。

家に帰って 歌詞カードをみながら 
その歌を 聴いてみました。

そしたら なぜだか 突然、
涙が ぽろぽろ こぼれてきて
全然 止まらなくなってきて
わたしは 知らないまに 声をあげて 泣いていました。


ほんとに、ほんとに、ほんとに・・・。




これは また 蟻地獄の 新しい出会いかもしれない。


今 そう思っています。




で、この日歌われた 他の歌も とても よかったので
「今日 歌った歌は たいてい これに入っています。」 って
言うてはった もう一枚の方のCDも
今度 ライブに行く機会があれば
必ず 買おうと思っています。



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