今日のブルー
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2013年11月17日(日) 突発的な講座のようなもの。 『犬を描く』 6 被毛の描き方〜鼻



こんにちは、犬を描く、6回目です。


今回は、下塗りをあらかた終え被毛を描いていきます。
この犬は黒い犬ですが、光のあたり具合から光沢で被毛の流れを見る事が出来ます。
白い犬も黒い犬も一色ではありません。

では目、頬、耳あたりから描き始めてみます。
何故ここからかと言うと、顔で失敗した絵はもうどうにもならないので
顔を理想に仕上げてから全体の塗り方が決まります。
写真を元にしてもそのままではなく、プラスしてやるのがポイントです。
考え方としては自分の顔写真を人に見せなきゃならない場合、全力で修正する、そんな感じですね。
あくまで描くものは変えずに、どうアラかくし…いえ魅力的に見せるかが勝負です。
世間ではフォトショップでお化粧するとも言うようです。


少し描いた状態です。わかりやすいよう比較してみました。







この犬は被毛が短く光沢が美しいよく手入れされたポリスドッグでしたので更にツヤツヤに描き足して行きます。
この被毛はブラシで筆の跡が残るタイプを選び、習字でハネるように重ねながら被毛の切り替わりポイントを作っていきます。
この時失敗しても黒白グレーと失敗した部分を覆うように何度でも重ねていけば大丈夫です。



目と頬のあたりを描き足しています。
この時鼻のあたりは骨格を思い出して沿うように大変短い毛が並んで行くようにします。
どのくらい短いかというとピンク色の地肌がうっすら見えるくらいです。







目を更に修正しました。これは全体で見た時、表情が気に入らなかったためです。
生きた犬のエネルギー感は目にありますので少し明るくしてここに視線が来るよう想定します。
(しつこいですが顔が大事)
これも全体の描き込みが終わって、目が埋もれるようであれば更に修正します。
あとはもうひとつ、鼻と周辺です。鼻のラインをなだらかに整え、鼻先に描き込みを入れました。
犬の鼻先は鱗状(描く場合の見た目説明的に)になっており、光のあたり方で濡れ加減をコントロールします。
健康な犬は鼻先をしっとりさせてください。
写真の光のあたり方で白っぽく見える場合は変えちゃっていいです。
まずは質感をしっかり出して下さい。(細い筆でヒビのようにラインを丁寧に入れていきます)
デジタルなのでボカすのはあとからいくらでも出来ますので、犬の質感の勉強として地肌と被毛はしっかり描いていきます。








次回はヒゲの部分や唇へ。このあたりは丁寧な作業ですが濡れた唇、健康的な牙、歯茎が決まればかっこいい犬に仕上がります。
あとヒゲの部分は無造作ではなく並んで生えているのでここもポイントです。

疲れました?大丈夫です。
顔さえ完成すれば顔だけで切り取って顔のピンナップとしてしまう手もあります。
嫌になってしまっては絵も良くならないのでモチベーションを保つ楽しい事をしてまた描くのも手です。
ただし、時間が空きすぎるとその絵は二度と仕上がりません(体験上)
ほどほどに休憩したら戻って来て下さいね(自分に言い聞かせているw)


それではまた!



さぼりつつがんばってまた更新します(^^)
レッツ!モフモフ!




                                   


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