今日のブルー
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※イラストグッズ販売始めました。※ 


 
2010年07月14日(水) 出版、そしてルイス・バエス・エルナンデスさんのこと

ゲバラの入門書漫画を作る大仕事がこれでひとまず完成!
読者の方にめくられるまでが仕事だとがんばってまいりましたが
いろんな方々のご厚意に支えられてようやくたどり着けました。
本当に嬉しく感謝しております。

調べ始めたのがそういえばゲバラの亡くなった歳でした。
名前もチエとチェと知恵と…(^^;
それから5年近く。

この本が今の暗い、あまり希望を持ちがたい日本で
希望のランプのような人へのご案内役になれたら嬉しく思います。
たった一冊でゲバラとその時代と人々を語るのは不可能ですが、
ここから入って行く若い方々や
掘り下げて広げて行かれる方々がおられる事を願って作りました。

特に20代の(ロック系の好きな子達)友人達が興味を持って読んでくれたのが
嬉しかったです。世代が違う人々にも伝えられるというのは素敵な事でした。
ゲバラのグッズはたくさん出ていますし、ロックスターのような存在でもあります。
なので、生まれる前の世界の出来事に身近な所から入っていけるのはとてもいい事だと思います。
見た目だけでなく、言動もかっこ良かったんですよ、と伝えたかったのです。
他の世代の方々も様々な場所でご感想を下さいまして、ありがたく拝見させて頂いております。


描くにあたって、私も今野も当時手に入る限りの国内書物と映像を購入しました。
今も部屋に大量にゲバラ、南米関連資料が積んであります。
これらも巻末に書き添えさせて頂きましたので、ゲバラに興味を持たれた方が
参考にして頂ければ嬉しく思います。
ゲバラサイトの方にも追々、その後出た書物や映画のレビューも書いて行きたいと思います。
そしていつかまた、充分に描けなかった広島訪問の事も描く機会がある事を願っています。

皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。




ところで、先日、歴史の生き証人とも言うべき方の講演を拝聴しました。
キューバのルイス・バエス・エルナンデスさん。

この方は
1936年11月24日ハバナ生まれ。資本主義時代にスポーツ記者
として仕事を始める。59年1月1日、「アバンセ」紙編集の
担当時からフィデル・カストロ関連情報の報道を開始。

フィデルのベネズエラ訪問(59年1月)時の取材ジャーナリ
スト・グループに入り、4月〜5月のフィデルの米国・カナ
ダ・アルゼンチン・ブラジル・ウルグアイ訪問に同行する。
6月、「レボルシオン」紙で仕事を開始。

プラヤ・ヒロン米軍侵攻時は戦場特派員として「レボルシオ
ン」と「ボヘミア」誌に出来事を報道。キューバ・ジャーナ
リスト同盟(UPEC)を創立(63)。「グランマ」紙創設
者(65〜67)。「フベントゥ・レベルデ」紙(67〜70)、
「ボヘミア」(70〜80)、「レビスタ・クーバ・インテルナ
シオナル」(78〜80)、「プレンサ・ラティーナ」(80〜2005)
で働く。1994年、プレンサ・ラティーナ通信社からホセ・マル
ティ国際賞を授与される。UPECの「7・26コンクール」で
ジャーナリズム賞を何度も受賞。

フィデル・カストロ議長の主要な外国訪問に同行。ルポルター
ジュ、インタビューなど著書多数。フィデル・カストロと面談
した世界の著名人とのインタビューも多い。ローマ法王のキュー
バ訪問(98)を前にバチカンで法王に迎えられた。マクシモ・
ゴメス将軍マチェテ・レプリカ賞(94)、フェリクス・エルム
サ賞、プラヤ・ヒロン勲章を初め数々の賞を受賞。
「研ぎすまされたペン、鷲の視点」(ラウル・ロア氏)と評さ
れている。


キューバ革命より前から最近までのフィデル・カストロの事をお話しされたのですが
私は生き証人の口から、自分の本と同じセリフが出て来るのを
ドキドキしながら聞いていました。

「私に有罪を宣告するならすればいい!歴史は私に無罪を宣告するだろう!」

「革命は終わったのではない。今ここに始まったのだ」



ゲバラも生きていればまだ元気な頑固じいさんだったことでしょう。
試験の答え合わせみたいな気分でした(笑)
息子さんのカミロさんにまで見てもらって作りましたから間違ってたら困りますが
発売直後で、ルイスさんのお話を聞けたのは素敵なタイミングでした。

またこんな機会があれば出かけてレポートできればと思います。



                                   


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