今日のブルー
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※イラストグッズ販売始めました。※ 


 
2009年06月12日(金) 毎日が新しい♪



ここのとこ、キヨシローショックも時間で少し和らいできました。
それも寂しいけど。
そして先日オークションで芸術新潮『さよなら、岡本太郎』をゲット。
これ、太郎ちゃんが亡くなった直後に出てた雑誌です。
彼の公演CDやら偶然見たキヨシロー追悼番組見ながら
一緒に鼻唄歌って本を読む。


今も、太郎ちゃんやキヨシローくんの時代も、大変だったの一緒だったんですね。
認められなかったり、障害があったり、孤立したり、理解されなくて苦しむ事が多い方が
本当に生きてる証だから。
そう思うと苦しいの少しは自己処理できるようになってく。
強いってのは耐えると同じ意味だと最近気付きました。

太郎ちゃんの「こんな世の中誰一人自分で望んで生まれて来る奴はいない、
作る方もアレでしょ、ホラ、出来ちゃったみたい、あら、そうおめでとう、でしょ」に爆笑。

幸せも否定してた。「だってそうでしょ、世界や回りを見渡してたら幸せ、なんてあり得ないわけで、
そんな中で、自分だけうまく行って幸せ、なんて言っちゃうのは鈍いんです」

更に続く。「あれね、評判の絵描きがいてね、見たらひどいんですね。うまいんですよ。
一見きれいに描いてるように見えるんだけどね、線がね、全部死んでるわけですよ」

芸術はきれいであってはならない、うまくあってはならない、心地よくあってはならない、だったかな。
好かれる絵を描かないと売れない、生きていけない。好かれない絵なんか描いてたら死んでしまう。
そうか、じゃ、オレは死んでやろう。
人間は死を覚悟した時こそ一番燃え上がるんだ。なら自分をわざとそっちへ置いて生きてやろう。

太郎ちゃん、スキーも死ぬつもりで無茶な滑り方して骨折してたっけ。
太郎ちゃんの言う事ってキヨシローくんみたいだ。
猛烈に愉快。

太陽の塔も建築家のプラン蹴飛ばして
「てやんでえ、何が進歩と調和だ。人間は太古から前進どころか
後退してるじゃないか。馴れ合って八分八分で言いたい事も言わない事のどこが調和なんだい?」
そして万博で有名建築家の作った屋根ブチ抜かせてあの太陽の塔の顔をズボーン!と出させた。

「万博のテーマが『進歩と調和』だからオレは全力でノー!とあれを作ったんだよ」

なんでこう、普通嫌がられそうな事ばっか言ってながら太郎ちゃんってこんなに愉快なんだろう。
不思議な人です。太陽の塔、当時の写真見たら爆笑します。

キヨシローくんもライブ見ながらあのケバい化粧にふと思った。
そういえばこの人はテレ隠しにあのファッションやってたんだっけ。
ビジュアル系の人は自分を良く見せる為にお化粧してる。
飾ってる人は自分を曝け出してなんぼのアーティストにはなれない。
私はキヨシローくんの化粧が好き。

太郎ちゃんは言った。
「ヘタな方がいいんだよ。うまくやろうとするのは卑しいよ。
小さい子供が描く絵なんか見てごらんなさい。
ピカソだってあんなに描けないよ」


矛盾の中で生きてかねばならないのが人間なんですね、太郎ちゃん。

♪金が欲しくて働いて〜眠るだけ♪

人の生活って情けないとこから人間の誇りまで豊か。即ち矛盾にも苦しむ、ってか。
太郎ちゃんの言葉やキヨシローくんの歌聞きながら自分も今日を生きる。
しようもない絵であってもそれが今この瞬間の自分なんだし、
死んじゃったら描けない。

死んだ人の目には生きた人の言うつまんない毎日ってどんな風に
映ってるんだろう。
キヨシローくんも太郎ちゃんも敏子さんも行っちゃった。今はそれだけが寂しい。

キルビルのビルはなんか微妙な死に方しちゃってガーン(==)





そんでもって私も今日もなんか描く。

元気いっぱい生きてます。いっぱい描いてますから。


















                                   


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