今日のブルー
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2008年12月08日(月) ハリウッド版ゴジラのあんぽんたん

ゴジラ祭り、ついハリウッド版『GODZILLA』まで見てしまいました。
これ劇場公開で見て、がっかりして劇場出た記憶以外何もなかったんですが
改めて見て思いました。



なんでビキニ島じゃなくて
フランスの核実験になんじゃい。


アメリカの核実験だろ。フランス人怒るよ。
更に。



ゴジラやっつけて
アメリカ人が皆で万歳ってなんだよ。



ゴジラは1作目等初期、
戦災の破壊や恐怖のイメージで描かれていたはずです。
(後のシリーズはどんどんわけわからんようになっていったけど)
本来、核が生み出したモンスターがゴジラ。
人間が作り出す恐怖と破壊、つまり『戦争』の具現化。
破壊される街や逃げ惑う人々の描写は戦争のそれでした。

アメリカは世界で唯一
核という人類共通の敵を人類に向けて使用したわけで
それが核の恐怖の象徴やっつけてバンザーイ!って....(ーー)
しかも、核の避難訓練で机の下に隠れろと子供達に
マジ指導してたのが原爆落とした後でしたから恐ろしい。
そんな無知で核持たないでください。
いや、どこも人類は核持ったらいかん、てのが
ゴジラのテーマだった(初期は)

人間が生み出し、その人類と文化を破壊し尽くすもの。
それがゴジラ。
人類に敵対してひたすら暴れ破壊しまくる。
自衛隊はなす術もなく...

黒アイパッチの科学者はゴジラと共に海へ沈んでいった。
ガメラの監督版ゴジラの機竜は夜明けに血の涙を流した。




ハリウッドゴジラ、ついでにもう一言言わせてもらえば


ジュラシックパークは
スピルバーグに任せとけ




全くマグロ喰ってるような奴はやっぱダメだ。




そういえば『明日の神話』も
第五福竜丸の被爆イメージした原爆マグロがすみっこに描かれてた。
ゴジラをはじめとする『怪獣』には
明日の神話や太陽の塔と同じものを感じます。
ゴジラ対太陽の塔、ってちょっと見たい。
『人類の進歩と調和』を謳った万博のド真ん中で
屋根突き破ってNO!と叫んで立った太陽の塔。

人類は進歩どころか調和という名の馴れ合いで後退しているではないか、と岡本太郎。
『人間が作り出した恐怖の権化』と張り合うならこのくらいのスケールじゃないと。
人類が見るべきは過去でも未来でもなく今、この瞬間なのだというメッセージ。
ゴジラ(戦災)はそういうものでないと倒せない。


『恐竜グワンジ』の方がハリウッドイグアナより遥かに血が通って見えました。
勿論、『ジュラシックパーク』は屈指の名作。本気のハリウッドはダークナイトみたいな
素晴らしいものも作るってのに。

そして最後のゴジラ見てちびっ子達が夢中になった大スターでもある『怪獣』を思うのです。
戦災や恐怖から生まれながら、ちびっ子が夢中になれる大スター。
最後のゴジラ見て、あれならまた戻っておいで、と思ってしまった。



ゴジラは日本が誇る大スターでありました。




                                   


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