日記っぽいモノ。

INDEXpastwill

私の場合。
2006年02月11日(土)

昨夜、サイトにあるFAQへのリクエストのメールが届いていた。
内容は「統合したら人格達が居た時に過ごしていた建物とかはどうなるのですか?」というもの。

自分の事ならわかるんだけど、私以外の統合した人の話は聞いた事が無いから、
サイトのFAQ内に書こうかどうしようか、かなり悩む。

リクエストのメールを下さった方はここを覗くかな、と思うので、
取り敢えずはここに私の事だけでも書いておこう。


私の場合、意識下での部屋や家具、アイテムなんかは、
人格達が適切な距離を保つ為の物だったり、
人格達がコミュニケーションを取りにくい状態から、それぞれを意識する為の物だったり、
人格達のコミュニケーションを促進するものだったりだったので、
治療開始時からは増え始め、
いざ統合という所まで治療が進むとどんどん減った。

例えば、
派手なファッションは、自己主張をして、他の人格に自分という人格を印象付ける為の物だったし、
自分の部屋は、必要以上に共有したくない部分を守る為にあったし、
椅子やテーブル、お菓子やお酒は、落ち着いてコミュニケーションを図る為の物だった。

だから、
他の人格が自分の存在を認めてくれる様になれば、
服はシンプルなワンピースになったり、シャツとジーンズになったりしたし、
自分の部屋からは、自分だけが使うバスやトイレなんかは無くなって、部屋の外で他の人格と共有したり、
自分の部屋に仲のいい人格を招いたりしたし、シェアリングを始める人格も出て来た。
慣れて来た人格とは、
座ってお菓子やお酒を楽しみながらじゃなくても落ち着いて話が出来る様になって、
椅子やテーブルなんかも無くなった。

そういった訳で、
先ず、アイテムが少なくなって、
それから、リビングみたいな部屋は無くなって、
それぞれの部屋の中は透けて見える様になっていって、
階層を具現化していた建物の床や階段は無くなって、
何も無い広い空間にシャボン玉の様な透明な膜に包まれた人格達が浮いている様になった。

話したい人格の所へは自由に行かれる様になって、
膜をくっつける事で記憶や意識の共有が出来る様になった。

そんな状態で一定期間過ごした後、
シャボン玉にそれぞれのイメージカラーが滲む様に付いて来て、
中の人格の姿はぼやけていった。

人格が意識下で人の形をしていたのも、
外の人間と同じ様にコミュニケーションを取れる様にして、
仕草から気持ちを推し量ったり、言葉で話したりして、
スムーズにコミュニケーションを取る為の物だったんだろうな、と今は思う。

さらに時間が経つと、シャボン玉からはすっかり人の形は消え、
いろんな色のシャボン玉が浮いている様になった。

統合初めの頃は、
数個くっついたままのシャボン玉が浮いていたり、
シャボン玉をくっつけたり離したりしていたけど、

統合が進んで来ると、
シャボン玉は常に一箇所にまとまって、
どこかが必ず誰かとくっついている様になった。

更に時間が経つと、
シャボン同士をくっつけた時のそれの様に、
くっついた部分から、二つ分の大きさの一つのシャボン玉になる様になった。
シャボン玉がまとまったばかりの頃はそれぞれのイメージカラーはマーブル模様で、
落ち着いて来ると色も落ち着いて一色になっていった。

そんな事を繰り返して、今の私は、大きな一つのシャボン玉になっている。
まだ所々にマーブル模様があるけど、これから、
“一つの体に一つの人格”
という経験を積んで行く内に、マーブル模様では無くなって行くんじゃないかと思っている。


2005年02月11日(金) 私用掲示板への書き込みのみ。
2004年02月11日(水) ツルツルたまご(なお)
2003年02月11日(火) ゲームと視力(涼音)

INDEXpastwill

愛仁 |MAILHomePage

My追加