|
今思えば、ドラマティック・アクターズ・ファイルは全然ネタばれではなかった。 まさか、ほろほろと涙を落とすとは!!
さすが涙自由自在!!泣かせたら日本一! そりゃ山本さんキャスティングすれば泣かせたくはなるよなぁ。 予想してしかるべきでした。
なのに想定外。不意打ちでした。
切ないなぁ。 上手いなぁ。 綺麗だなぁ。 血まみれが似合うなぁ。
苛烈な人柄を見せつつも、人の弱さ・愚かさを愛しく感じられるように、演じられていたと感じました。 悪役なのに憎めない。短いシーンなのに多面性のある人物像を作り出す。 こういうお仕事を見ると、「やっぱ、山本耕史っつー役者は凄い!ファンで良かったー!」と、 海に沈む夕日に向かって、両手を挙げたシルエットで叫びたい。(心象風景)
でも、泣けはしませんでした。 それは組!とは、積み重ねた思い出の量が違うから、なんだろうな。 死をこう持ってくるならば、もっとエピソード積み重ねて欲しかった。 せめて、"頼長"と名づけた父の期待は見ておきたかったな。 一心にご政道に打ち込むお姿とかも。 (歴史秘話ヒストリアで補完したけどさぁ・・・。)
つか、歴史秘話ヒストリアのほうが面白いってどーよ。 何か、Teenの清盛を無理に絡めた結果なのか、 権力闘争を妙に好きだ嫌いだに矮小化させてきゃんきゃん言わせて、返って面白みを殺いでる気がする。 最初の数話はちび清盛に忠盛実質主役で良かったんじゃなかろうか。。。
言い始めると切りが無いので話を本筋に戻す。
息子たちに訓戒いたすシーンでの語尾。 「見守っておるゆえな」の"な"の柔らかさに愛の深さを感じた。 一音のことなんだけどね。こういう細かいところが好き。
井浦新さんが対談で「一つの役を獲得し、最後までやり通す」との表現があり、 "獲得"とさらっと出るところに、その世界の競争の激しさを思いやる。
今回は間違いなく、頼長さまっていえば山本耕史、崇徳といえば井浦新との強烈な印象を見る人に残した、と思う。 崇徳はまだ、怨霊化のシーンもあるのね。どんな絵になっているのか。期待してしまう。
うーん。 やっぱり、信西と義朝が死ぬまではFULLで見よう。 崇徳が亡くなるシーンもちゃんと見よう。
そっからは、ま、いいや。
alain
|