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2012年04月02日(月)

ドラマティック・アクターズ・ファイル #45 山本耕史

おーっ!後ろからがばっと抱き寄せるー!
結構力技っ!

と平清盛第14回の予告で身体から魂を引きづり出されたが、まぁ落ち着け。
本編を見ないことにはな。期待値上げ過ぎるとな。ってなんの期待値か。
そりゃ悪の華の美しさの。

って、ことの前にドラマティック・アクターズ・ファイル。
録画しつつナマでも見た。

直後の感想は、「やっと言いきったかー。待たせやがって。」

僕から役者ってものをなくしたら僕ではなくなる、
役者でない山本耕史は僕にとってはいない

オーラの泉での美輪さんの表現を借りると
"腕を取っちまえって言うのと同じよ。役者を止められっこない。" (全くのうろ覚えだが)

この人は演技をしていないと、魚が地上で酸欠になるみたいに、死んでしまうのではなかろうか。
という気がしていた。

知らなかっただけで、本人から前にも同様の発言が有ったのかも知れない。

が一時期
"こんな風に熱い現場に居られるなら、役者でなくとも、例えば喫茶店のマスターでもかまわない"(※1)
"身体が思うように動かなくなったら、役者として表に立たなくても・・・"(※2)
的な事を話していた時期もあった。

まったく、自分のことって実は見えてなかったりって、ホントね。と思っていた。
その意味での"やっと言いきったー"との感慨。

演じることをやめたら、殻は一緒でも魂がないか別物になってしまう。
そんなことは多分、彼の姿を多少なりとも追っかけてきた人は皆わかってたと思うけどな。


演じるために産まれてきたというと、藤原竜っちゃんも浮かぶが、
彼のは"才能は爆発だ!"という印象。燃える太陽。恒星なので誰が何をしなくても光や熱を放射し続ける。
演じてないと・・・という過程すら考えられない。

短い時間でしたが得難い番組でした。
最後の、演技を終えて"おっしゃー"という仕事をやりきったぜ、という顔が存外の収穫。
薄紙一枚のような小さな"おっしゃー"を数え切れないほど積み上げて、
今の立場であったり、能力であったりを築いて来たのだなと、それを瞬間のビジュアルで見ること出来て、
わが身が引き締まる思い。


(※1表現はうろ覚えだが、確か雑誌のインタビューで。その雑誌は保管しているのでほぼ有ってると思うが・・・)
(※2これはさらにうろ覚えだけど)


alain

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