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2006年08月19日(土)
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美輪明宏の戦前賛歌には、毎度一抹の違和感を覚える。
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美輪明宏の戦前賛歌には、毎度一抹の違和感を覚える。
『戦前の日本の人情、文化はすばらしかったのだが、 軍隊が全てを蹂躙し、戦争で全てが焼かれ壊され、その後アメリカに文化的に支配されて、 今や見る影も無い。』
ということを彼(and/or彼女)はそう言う。
じゃあ!って思うわけだ。 そのご立派な戦前の方々はなぜに戦争をしたのだ。と。 しかも物量シミュレーションでは、まず勝ち目のない戦争をしたのだ。と。
軍人がのさばりだしたのが原因だというのかも知れない。
同じ事を韓国人が言うのならわかるのだ。 日本に一方的に攻め込まれて、搾取され、挙句の果てに文化の強制までされたのだから。 中国は広いから一律では言いにくいが、ロジックとしては成り立つとは思うんだ。
が、軍人が軍部が・・・というが、彼らは異国から来た占領者ではない。 まごうことなき日本人だ。 どこまでが洒落た文化的な日本人で、どこからが破壊的な文化簒奪者の日本人なのか、それを言え。
Yes/Noでも良い。 記録映像で見る、出征者を旗ふって送り出すご町内の皆様はどっちなのだ? 華美な服装の取り締まり検問を自発的にやった婦人会の方々は? 義理人情に厚く、文化を愛する平和的な人の中では、反戦主義者もさぞ生きやすかっただろうと思われるのだが、 そうだったのか? 哀れみを知り、浅ましくなく、礼儀を重んじる日本人が、同胞を片道燃料で送り出したのは何故?
私も大正ロマンな建物や、探偵小説が好きだ。 銘仙の配色も素敵。 でも、美しい芸術を愛でることと、人格的に高潔であることはイコールでは繋がらないだろう。 別のジャンルの話だ。
戦後60年以上、何だかんだと言って、武器で人を殺さないで来たことは、誇っていいんじゃないか。 そりゃ色々馬鹿っぽいところもあるけれど、 人を殺すことを強制されない分、今の社会の方が戦前よりもずっと優れていると、私は思う。
alain
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