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2006年01月19日(木)

組!!とハーモニーベルの話

もう大河ドラマにしてしまえ!のあれこれがありすぎる、勇の死後の土方歳三の一年間。
この前の正月時代劇が2夜ものだったから(見てないけど)、せめて2時間×2はと思っていたら、89分!

聞いたときには、どうする、どーすんのよ!つづく!というライフカードのCFのような気持ち。
何をどうすれば話がまとまるのかすら、もう想像もつかなかった。

けど。
見てみて。もちろん一年間なら一年間なりに、2夜ならば2夜なりに面白いものではあったのだろうけれど、
この89分という制約は、(何が理由かはしらないが)、外部的制約だったとするならば、瓢箪から駒的な
めっけもんだっただろうし、狙いだったら、見事に的を射抜いたと言える。

最後の一日を取り上げることで、今までの一年が静かに土方の背中に載っているのが、なんかわかるんですよ。
泣くシーンは無いのだけど、一枚引っぺがすとデフォルト泣きというのが見えるというか。

秘すれば花というか、登場人物については書き込みすぎず流されすぎず、セリフを言う時の間とか表情とかで、
垣間見えるところに心情描写を留めている。もちろんナレーションもないし。
表現力のある役者たちで演じなければ、いくらでも薄くなる人物を、さすが三谷さんのキャスティング、
彼らは自分の演じる人たちを昨日も一年前もあって、心に思いを溜めている人として、そこに生かしていた。

ストーリーも回想シーンがちゃんとメインストーリーにもリンクし、
かつその時のランタンが明治新政府軍の軍隊の現在位置を語らずして教えてくれる、
その明治新政府軍の上陸シーンが随所に挟まれる構成もぐー。

なんというか構成に隙がない。
きっちり組み立てられた寄木細工のような、小さいが故に丹念に作られた愛しき工芸品のような作品だった。

泣きというのは大衆演芸の俗っぽさに反応するところもあって、ようするに緩くないと綻びがないとだだもれはしない。
ぐだぐだにならなかった理由の一つは、完成度だったように思う。
後はやっぱり、もうひたすらにお疲れ様という気持ちかな。
人間はいつかピリオドを打つ訳だし、歳の死はすごくまっとうした死だったから。
良かったね。やっと終わったね・・・・というところがすごくあった。
そして、市村鉄之助が気持ちを未来に繋げるところで終わる。

この構成も好き。
あと、音楽もいいんだよね。

榎本のテーマのような哀愁のワルツ(新曲)も洋風なのに古風にメロウで、五稜郭の雰囲気と合っていて、
お気に入り。サントラ盤って出ないのかなー。一応たのみこむでも賛同してきたんだけど。

でも何と言っても感動なのが、組!メインテーマの入り方。
Podcastで服部隆之さんがどこに入れるかが全体のポイント!と言っていたが、もうこうきたか!という感じ。
永井様の「生きろ!」に続いて組!テーマって、あぁもう、うっとり。
そして市村鉄之助は原野を走り抜けるのだ。

いいなぁ。このシーンは何度見ても好き。
もう一月も半ばではあるが、この話、延々続けます。今日はここまでで。

ハーモニーベルの話。
雪の洋館に7歳の女の子。白いドレスに血がべっとりのイメージは抜けた。1日2日で抜けたように思う。
次の映像は、アンデルセンの雪の女王。渦巻く吹雪。やっぱり基本恐怖。
でその次が静かに舞い落ちる雪の結晶。ちゃんと幾何学模様。
この間、雪の下から黄色い福寿草が顔を出していて、小川に水の流れるイメージが見えた。

で、思ったんだけど。
結構季節の流れっぽい?

でも、昨日今日は鋭利な岩が瓦礫のように積みあがっている印象なので。
そういうものでもないのかもしれん。

ま、色々浮かぶんで面白いが。
とりあえず買ったからには6週間。騙されたと思ってやるだけやってみる。
というか、これで6週間生きている理由が出来たーみたいな。



alain

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