陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2012年01月22日(日)      recipe

おそばを打つと、必ず一口味見をします。
製粉所まかせのブレンド蕎麦粉を使っているからです。
その時々でブレンドが違うので、色味、甘み、香りを
確かめるためです。

 画像は、今朝打ったもの。
 いつにも増して色が白いです。
 私のお蕎麦は蕎麦粉四割に対し
 て小麦粉一割の所謂二八ソバ。
 卵水を使って、ふんわりと打つ
 ように心がけています。今日は
寒かったですが加水は51%ほど入れました。一般的な
加水に比べて多めだと思います。でも、この多加水麺
がまた美味しさの秘訣でもあります。

レシピーという言葉は、ラテン語を語源とする単語ら
しいですが、一般的語訳では 『処方箋』『秘訣』 など
と訳されています。そば粉や加水率は数値化できても
その打ち手の力具合や、手早さで全く違うものになり
ます。不思議なものですが、当たり前のようにも感じ
ます。何より、打つ者の心映えが大事になることは
言うまでもありません。料理家の皆さんが一番大事に
するのが 『愛情』 ですが、これはお蕎麦でも陶器
でも共通したレシピーではないでしょうか。

画像では大きく見えますが、ほんの一口のお蕎麦です。
器は福井県の越前焼き、石のように焼きしまっています。





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