おそばを打つと、必ず一口味見をします。 製粉所まかせのブレンド蕎麦粉を使っているからです。 その時々でブレンドが違うので、色味、甘み、香りを 確かめるためです。
画像は、今朝打ったもの。 いつにも増して色が白いです。 私のお蕎麦は蕎麦粉四割に対し て小麦粉一割の所謂二八ソバ。 卵水を使って、ふんわりと打つ ように心がけています。今日は 寒かったですが加水は51%ほど入れました。一般的な 加水に比べて多めだと思います。でも、この多加水麺 がまた美味しさの秘訣でもあります。
レシピーという言葉は、ラテン語を語源とする単語ら しいですが、一般的語訳では 『処方箋』『秘訣』 など と訳されています。そば粉や加水率は数値化できても その打ち手の力具合や、手早さで全く違うものになり ます。不思議なものですが、当たり前のようにも感じ ます。何より、打つ者の心映えが大事になることは 言うまでもありません。料理家の皆さんが一番大事に するのが 『愛情』 ですが、これはお蕎麦でも陶器 でも共通したレシピーではないでしょうか。
画像では大きく見えますが、ほんの一口のお蕎麦です。 器は福井県の越前焼き、石のように焼きしまっています。
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