小田原の曽我梅林へ行ってきました。 県内有数の梅産地ですが、伺うのは初めてです。 先月の芋乃市場で販売を始めました、梅干しの原料 『十郎梅』 の故郷です。今は花の季節でもなく、行っ ても寒々しい梅畑があるだけだろうなあと思いつつも、 一度は行って木々を観、土地の空気を吸ってみたい と思っていましたので、思い立ったら吉日とばかり 夫婦でドライブがてら伸してみました。
運のいいことに、梅を分けてい ただいている昇珠園さんのお店 を見つけ、訪いをいれると奥様が いらっしゃってお話を伺うことが でき、十郎の畑も案内して下さい ました。畑には南高や小梅の木も
混植されていて、これは自家受粉 しにくい品種を受粉しやすくする 工夫なのだそうです。また、十郎 は桃に近い品種であり、南高は 杏に近い品種であるということ なども教えていただきました。 不躾な押しかけにもかかわらず色々な疑問にお答え いただき、とても勉強になりました。恐縮していると ちょうど今時分は剪定の時期で、それほど忙しくは無い とのこと。そんな奥様のお気遣いに、寒々しい畑どころ か、とても暖かな気持ちになることができました。
これまで、地元神奈川産の梅として頭では理解し味に も自負を持っていましたが、今日曽我へ伺って意識が きちんと地続きに繋がったように思います。これからは、 梅干しを食べるときにもあの畑の空気を思い出して 噛みしめることにしましょう。お客様方にお売りする ときには自信を持って、『小田原曽我の十郎梅で作り ました』 と、胸をはってお奨めしましょう。
昇珠園の穂坂様、ありがとうございました。 今度は花のころ、又、伺いたいと思います。
収穫を終え、整然と剪定された十郎梅の畑 モズが、キキッキッキと高鳴いていました。
小高い所からみた小田原曽我の別所梅林、 右中ほどの大きな楠の木のある所が昇珠園さん。
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