窯内温度測定錘 『ゼーゲルコーン』 が、震災 の影響で製造困難になったというニュースに窯業 従事者は一様に動揺をしたことでしょう。小さな 個人工房のウチあたりでも大きなショックでした。 かれこれ4ヶ月、6月には製造再開との噂が聞こえ ては来ていますが地元の材料屋ではやはり在庫 限りということで先月から米国製のオルトンコーン を使っています。
ゼーゲル錘は、台を自作しなけ ればなりませんでしたが、オルトン は自立型なので設置が楽チンです。 また、ゼーゲルよりも心持ち短い ので低い棚でも立てることができ ます。画像は、焼成後のオルトン コーンNo9 ゼーゲルのSK8に相当します。修行中には 貧乏でコーンが買えず、人の使ったコーンを裏返しに して使ったりしたものですが今はそんなことをしなくて も済むのでありがたい限りです。でも、温度計やコーン を活用していても窯内の雰囲気は色味から出る炎や、 匂いや、作品の照りなどを総合的に判断します。便利 な計測具があっても最後は経験と勘を必要とします。
今日も、今月最後の本焼き焼成をしています。 まだ窯の中は1100℃ほどですのでコーンはすくっと 立ったままです。概ね、13時間ほどで倒れ始めるで しょう。今11時間目ですから、あと2時間ほどでしょ うか。暑いですが、がんばりマース。
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