陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2011年03月26日(土)      糠一年

 糠漬けを始めて、丸一年が経ちました。
 どうにか飽きずに続いています。仕事に
 もだいぶ慣れ、色々な野菜の漬けごろも
 わかるようになりました。が、未だに塩の
 加減は難しいです。野菜の水分、気温、
 乳酸菌の活性などなど、季節季節での
 塩梅は、まだまだ年季が必要です。
 まあ気長に続けていきましょう。画像は
今日漬かった大根を明日用にストックしているところです。
埋めてしまうと漬かりすぎてしまうので、埋めずに上に置い
ておきます。糠にじかだと、やはり発酵が進んでしまうので
昆布を敷いています。これでもやはり少し発酵が進みます
がゆっくりなので朝にはこころもちたっぷり味の漬物がいた
だけます。冷蔵庫を使えばいいのでしょうが、糠漬けはあく
まで常温での野菜の保存法として位置づけています。

奇しくも節電がさけばれる昨今ですから、タイムリーといえ
ばタイムリーなのですが、節電目的の漬物作りなんて、なん
だか剣呑です。一方で文明は肯定し、他方昔乍らの知恵に
学ぶ、そんな生活様式の一部分として糠漬けや梅干しを生活
に取り入れ、上手く中庸したライフスタイルができたらなあと
思います。目指す割合は五分五分くらいですが、今はまだ
七三くらいじゃあなかろうかと思います。

春がきて、だんだんと野菜が入れ替わります。
漬物も衣替えの時期にさしかかります。

画像を拡大




 < 過 去  目 次  未 来 >


陶 房 日 報