陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2010年12月03日(金)      ふゆぬか

 今年春に拵えた糠床は約9ヶ月
 を過ぎ、いよいよ冬に入りました。
 角度を変えて言えば、春に飼い
 始めた菌類も暑い夏をものとも
 せず、冬越しを経験しようとして
 います。通年冷蔵庫で管理する
方もいらっしゃるようですが、私は漬け物の眼目はやはり
常温にあると思っていますので季節に合わせた塩加減と
管理法を追い求めています。

人により漬け具合の好みは色々のようですが、私はちょっと
よく漬かったくらいが好きです。でも、糠床の凄いところは
やはり古漬けに極まるとも思います。例えば画像左奥は大根
の葉の古漬けですがもう何週間も入れっぱなしです。漬かり
具合はもう飽和状態でしょう。しかし、腐敗することも無く
いつ食べても良い状態で保存が利きます。糠をかき混ぜな
がら入れておくといつまでも持つのではと思います。実際は
ある程度のところで食べちゃいますからどれくらい持つのか
は不明ですが、  『糠漬け道というは古漬けと見つけたり』
と結ばせていただきましょう。

手前左から時計回りにカブ、
大根葉、大根、ニンジンです。





 < 過 去  目 次  未 来 >


陶 房 日 報