陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2010年12月02日(木)      ひえもんでぇす

先月29日の日報で気にかけていた卵色の靴下はやはり
購入しました。ついでに紫色の手ぬぐいも買いました。
これで 『助六セット』 と相成りました。手ぬぐいの
板締めが菱形で、成田屋さんの家紋三枡を連想させる
のも奇遇と言えば奇遇です。

 ワルノリついでに白い板締めの染め
 抜け部分に墨で助六の台詞を書き
 ました。歌舞伎十八番、助六由縁
 江戸桜、花道を出て河東節を披露
 の助六はやんやの喝采に傾城一同
 から吸付煙草のおもてなし、得意
満面の助六が言うキレの良い台詞から、『どうでんすな・・・』
と 『キセルの雨・・・』 を散らしました。私は助六のように
度胸も無ければ腕っ節も全く覚えがありません。それでも
男と生れたからにゃぁ一度くらいは助六のようにモテてみ
たいものです。ま、叶わぬまでも衣装小物くらいは傾いて
みてもバチは当たりますまい。

さて、巷を賑わしている海老様はといえば日に日に当夜の
状況がマスコミに流れ出し、さぞ肩身の狭い心持ちでしょう。
まあ若いうちのしくじりはいっそ芸の肥やし、いっとき謹慎
したら心を入れ替えて酒を断ち、芸の道に精進することで
しょう。 ガキんちょから大人になる良い機会ですな。

お酒の上での失敗は誰でもありますもんねぇ。
これから年末年始、私も重々気をつけねばと思います。

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『冷え者です』 は湯屋でのご挨拶
おじゃましますといった具合に使います。

歌舞伎のお話 『江戸紫』
サイトで見つけたこちらの記事がとても
わかりやすく助六とその装束のことを解説
しています。 ご参考までに




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