先月のこと、ガラス作家のイイノナホさんから、連載して いるミセスの取材で滋賀の 『おやつ工房むす』 へ行き 一緒に蒸しパン作りをし、11月号にその模様が載る旨の メールをいただきました。ちょうど我々は7月にお邪魔 して、できたてホヤホヤの蒸しパンをご馳走になってい ましたので、タイムリーで嬉しいお知らせでした。
メールの文末は2人とも可愛らしく 写っていますよと結んでありました。 ミセスという雑誌に文を寄せる年配 になってもやはり女性は可愛くあり たいものかと、たいへん微笑ましく 拝見したものの、何ともいえない笑い がこみ上げてきたのは、古い知り合いであり、お2人が美大 の学生だったころのことを思い出したからだと思いますが、 初めてお会いしたころのお2人は本当に初初しかったことが 思いおこされます。そういった訳で、いつもなら立ち読みで 済ます厚い雑誌を一冊購入し 『イイノナホの夢をかたちに 蒸しパン』 しげしげと見せていただきました。なるほど、 お2人ともたいそう可愛らしく写っておりました。
初めてお会いしたころからもうウン十年が経ち、私どもも お2人も共に家庭を持ち子を育て、そんな中でもそれぞれに 自分流の工房を持つことができたのはひとえに 『夢』 を 抱き続けたからだと思います。でも、夢は寝ていても見る ことができますが、現実的に整えるのにはたくさんの努力 と、多少の犠牲を伴うものです。イイノナホさんの澄んだ ガラスも、大村紀子さんの暖かな蒸しパンもそういった夢 の結晶でありましょう。いつか機会があったら、ウチの器 に蒸しパンを盛り付けて、イイノさんのグラスで乾杯しま しょう。そして、ご一緒に写真を撮りましょう。 おじさんも 精一杯可愛く写るよう、努力いたします。それまでずっと お互いに夢を持ち続けて生きていきましょう、 ね。(*^.^*)
文化出版局 ミセス
イイノナホ glass garden
おやつ工房 むす
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