夏が終わると虫も終わります。冬を越すものは土に潜り、 冬を越さないものは卵を残して寿命を終えます。人から 見れば短い一生かもしれませんが、それぞれに全うする 潔さには自然の摂理がしっかりと作用しています。
これは多分オオカマキリでしょう。 かなりカメラを近付けて撮りまし たが微動だにせず、グッと睨みつ けるような鼻っ柱の強い面構えで す。 『おおっ、やんのか?コラァ』 ってな台詞が似合いそうです。
今年は暑かったせいか虫が活発だったように思います。 秋めいたとは言え、庭にはジョロウグモの巣がはびこり、 山桜にはサクラケムシがわんさかいます。もみじのイラガ の幼虫は蛹になったことでしょう。今年生まれたヤモリも ずいぶん大きくなりました。蝉の声は少々弱くなりました が、きっとみっちりと産卵したことでしょう。季節が進ん で寒くなればこんな光景ともしばしのお別れです。虫の 好きな人は少ないでしょうから、歓迎ではありますが、 こういったざわめきが消えていく秋はやはり何だか少し さみしい気分になってしまうものですねぇ。
何見てんだ、おぉ? シメんぞコラ!
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