陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2010年09月17日(金)      ムシノオハリ

夏が終わると虫も終わります。冬を越すものは土に潜り、
冬を越さないものは卵を残して寿命を終えます。人から
見れば短い一生かもしれませんが、それぞれに全うする
潔さには自然の摂理がしっかりと作用しています。

 これは多分オオカマキリでしょう。
 かなりカメラを近付けて撮りまし
 たが微動だにせず、グッと睨みつ
 けるような鼻っ柱の強い面構えで
 す。 『おおっ、やんのか?コラァ』
 ってな台詞が似合いそうです。

今年は暑かったせいか虫が活発だったように思います。
秋めいたとは言え、庭にはジョロウグモの巣がはびこり、
山桜にはサクラケムシがわんさかいます。もみじのイラガ
の幼虫は蛹になったことでしょう。今年生まれたヤモリも
ずいぶん大きくなりました。蝉の声は少々弱くなりました
が、きっとみっちりと産卵したことでしょう。季節が進ん
で寒くなればこんな光景ともしばしのお別れです。虫の
好きな人は少ないでしょうから、歓迎ではありますが、
こういったざわめきが消えていく秋はやはり何だか少し
さみしい気分になってしまうものですねぇ。

何見てんだ、おぉ? シメんぞコラ!




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