陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2010年04月10日(土)      さんさい

 やっと、タラの芽が大きくなりました。
 茨城での修行時代、山菜のさの字も
 知らなかった私を山に連れて行って
 山菜採りの醍醐味を教えてくださっ
 た 『たかしあんちゃん』 ことニシノ
 さんは遠くからでも山を見るとどの
あたりに何がありそうか、だいたいは解ると言っていました。
さらに、そのニシノさんが名人と称えるお袋様は、山を歩い
ていてその匂いで解ってしまうと聞きました。5年間住んで、
多少は山菜のことも覚えましたが、名人上手のこのレベル
のお話はまったく理解を超えていました。

しかしながら、沢山取れる場所は例え親子であっても教えて
は呉れないそうで、宝の山の地図は名人の頭の中だけにある
のだそうです。一見非情な山の掟を感じますが、そうやって
乱獲から守られているのも事実で、豊かな自然を後世に残す
為の永年の知恵でもあるのでしょう。厳しさの中に温かさを
感じる思いがしました。

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