本年最後の窯の窯出しを無事に終えました。概ね良い窯でした。 教室もひと段落し、窯も納めて、ホッとしたら気が抜けてしまい、 今日はぼーっと過ごしてしまいました。やるべき最低限のことは しましたが、着陸した後の飛行機のようなノロノロとした1日でした。
画像は焼成中の窯の温度を視覚的に測る 道具です。ドイツ人のゼーゲルさんに因ん でぜーゲルコーンと言います。このコーン 焼成前は真っ直ぐな三角錐で、土の台に 10度ほど傾けて立て、窯の中の見やすい 場所に置いておきます。設定温度になる と溶けて倒壊します。画像奥はウチで使っているSK8番(1250℃)の 物、手前は最近信楽に行った方からお土産にいただいたもの。信楽 のはえらい溶けてます。この具合だと1300℃くらいにはなっている でしょう。俗に伊賀、信楽は三度焼けと言われるほど耐火度のある 強い土ですから、これほど焚いても作品はビクともしないでしょう。 弱い土ならドロドロに溶けてしまい形をとどめないことでしょう。
実は先日、窯にコーンを入れ忘れ1000度を越えてから窯の中を見て 気づき、意識を失いかけました。恐ろしい現実が直視できず 『何で? 誰が?え?ナニ?』 などと口走りながら窯の前に茫然自失しなが らも、遠のく意識を覚醒するべく二三発自分にビンタを呉れて立ち 直りました。よく考えればこれがなくても窯は焚けます。修行中の 貧乏なころはコーンが買えず、無しでも焚いていました。あの頃を 思い出して、久しぶりに窯の色と音と自分の経験をフル活用して 焚き上げました。結果は上々、少し慎重になりすぎて焚きすぎた 感はありましたが、問題はありませんでした。でもねえ、さすがに あの窯は出すときに恐ろしかったです。もうあんなことは無い様に したいものですが、便利なものに頼り切ってしまうのもいけないで すねぇ。両面の反省が残った窯でした。
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