佐渡米の精米を頼まれて、都筑区東方町のJA北総合センター (ここいらへんでは皆、北農協と言う)へ米搗きに行くと、2台 あるコイン精米機はどちらも使っており、さらに 『ぬかハウス』 (ぬかをためて精米後に取出すミニハウス)の周りにぬかを欲する 人たちが二、三人物欲しそうにウロウロしていました。ぬかをとら ずに精米だけして帰る人も多く、精米している人に一声掛ければ ぬかは無料で貰えます。が、精米中にはとることが出来ないので タイミングが難しいところ・・・沢庵漬けの時季でもあり、ぬかを 安価に仕入れようとする人が集うのは道理、精米機が空く順番を 待ちながらさて、いつ声をかけてくるかなぁといたずら心を押し隠し ながら知らん顔をしていました。
暫くすると、ご夫婦らしき初老の二人 連れのご主人が私の前で搗き上がりを 待っている旦那に 「ぬかとりますか?」 と聞きました。旦那さんはちょっと煙た そうに手でどうぞというしぐさ。次に奥様 が、並んでいる私のお米の袋を目ざとく 見て、「私佐渡なんですよ、おいしいでしょう?」 と人なつこく 話しかけてきました。私は悪戯心が芽生え、なるべくお米の話や 佐渡の友人の話を積極的にして話題がぬかにならないように図り ました。そうこうしているうちに機械が空いたのですぐさまはりつき、 玄米を流しこみ始めました。ぬかを取るなら今です。そこは流石に 心得たもので、すかさず奥さんが 「ぬか要りますか?」 と声をかけ てきました。これが奥さん大失策でした。 「ぬかとる間ちょっと待っ てて下さい」 とか 「前の方にお断りしましたからとらせて下さい」 といったお声かけなら快く 「どうぞどうぞ」 と待ったところですが、 こちらもぬかは欲しいわけですからつい単純に 「はい要ります」と お答えしました。すると少々がっかりしたようにご主人となにやら ボソボソ相談しているご様子、そうは待っていられないので精米を 始めました。ここでご夫婦が食い下がって 「少し分けていただけ ませんか?」 と聞いてくればもちろん私も笑顔で 「どうぞどうぞ」 と差し上げるところでしたが、お二人はあきらめてしまわれたよう でした。私としては自分のお米の分だけで良かったのですが・・・
精米を終えて、次の方にお断りをしてぬかを取り出すと前の方のも 合わせて用意していった大きめのレジ袋に一杯ありました。何だか 良心がとがめましたので先ほどのご夫婦に差し上げようかと、ひと わたり探しましたが見当たりませんでした。まあ、ご縁が無かった と諦めていただくほかありますまい。さて、たくあんも漬けて尚更 に糠がありますから、糠床でも拵えましょうか。これからの時季、 カブや大根の糠漬けが美味いですからねえ。それでも余るなぁ・・・
生ぬかをご入用の方はご一報下さい。格安にてお譲り致します。
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