加藤和彦さんの自裁の報には驚きました。 小学生の頃友達の家で、その友達のお父さんのレコード を子供だけでこっそり聞くのが好きでした。よく聞いていた のが♪おらは死んじまっただー♪の曲でした。意味もよくわ からないくせに『天国良いとこいちどはおいでー酒は旨いし 姉ちゃんはきれいだー♪はぁ〜はぁ〜』と大合唱し、訳も無く 可笑しくてみんなで腹を抱えてゲタゲタ笑いました。
高校生になって電気ベースをかじった ときに初めて練習したのが、サディス ティック・ミカ・バンドの 『タイムマシン にお願い』 でした。楽譜なんて読め なくて、LPレコードからカセットテープに 録音したものを何回も聞いて音を拾い ながら覚えたもんです。そのLPレコードこそは名盤 『黒船』 でした。今でこそJ−POPなんてぇジャンルが確立されて、 日本の音楽も地に足が付いた感がありますが、その頃は 十把一絡げに歌謡曲なんて言葉で括られていた中で異彩を 放っていたそのレコードのジャケットに写っているカブいた人 を漠然と、この人が仕掛け人かあと眺めていたものです。 その黒船の中に 『四季頌歌』 という曲があって、アルバム の中で唯一フォークル時代を彷彿させる叙情的なスローナン バーですが、今でも大好きな楽曲です。
小学生の頃は天国は良いトコで酒はウマいし姉チャンは綺麗 なんだと信じていましたが、人生も半ばまで来るとそういった ことは生きる方便で、天国も地獄も現世にあると気付きます。 生きようで天国にも地獄にもなるこの世を正しく生きるのは 難儀なことですが、生きていればこそ旨い物も食べられるし、 旨い酒も飲むことができるというもの。悔いても悔いても亡く なった方は戻ってきませんから、きれいな思い出にしてとど めるのが何よりの供養でしょう。
故人を偲んで、四季頌歌のコードを拾ってみましょうか。
YouTube 四季頌歌 http://www.youtube.com/watch?v=21F1WuaKYYw
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