陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年09月07日(月)      夏の粘り

暦の上では 『白露』 となり、明後日は 『重陽』 だと
いうのに、ここにさんちの横浜は暑い夏日が続いています。
妙な夏のネバリに辟易しながらも、夕暮れ時の虫の声に
心がふとさみしくなり、ラジオでちょっと良いお話などが
流れたりすると、じんと鼻の奥が熱くなったりして、秋は
どうも心が定まらない季節です。

 生来体が丈夫で、腰痛などといった
 些細な不具合を抱え乍ら概ね頑健で
 あることに感謝しつつも、中枢である
 脳の虚弱には参ります。体が痛んでい
 ると周りの人はとても親切に無理をし
 なさいますなと気遣って下さいますが、
脳の場合は気味悪がられ、理解を得にくいのは困ります。
精神が折れると、どうにも理性的に動く気持ちにはなれず、
何もせずにぼうーっとしていたくなります。これは多分
骨折した人が安静にするのと同じなのだと思うのですが、
脳の打撲は人には見えず、また『逃げ』ともとられて逆に
叱咤されることも度々です。よく、五月病などと言われ、
木の芽時に不調を訴える方がいますが私は秋にそのよう
になることが多く、この時季は仕事を詰め込まないように
気をつけています。

せめて自分の脳がどれ程痛み果てているかを言葉で訴え、
家族にだけは理解を得ようと語彙を尽くしています。さて
実際どれほど伝わっているのか疑問ではありますが、風邪
のように熱も出ず、外傷のように血も出ず、捻挫のように
腫れもしないのですから始末に終えません。いっそ頭の蓋
をパカリと開けて、脳を見せてやりましょうか、きっと
疲れ果てた私の脳は紫色に腫れ、血を滲ませ、火のような
熱を出して喘いでいるはずです。 

体の使い方同様に、オーバーワークとならぬよう中枢の
働かせ方も上手にならなければと思います。




 < 過 去  目 次  未 来 >


陶 房 日 報