陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年09月02日(水)      さるすべり

百日紅の木の赤い花がもりもりと咲いているのを見る
と、決まって杉浦日向子さんのことが思い浮かびます。
初めて買った日向子さんの漫画が 『百日紅』 だった
からですが、故人となられてこの夏で4年が過ぎました。

 百日紅は葛飾北斎とその娘お栄を活写
 した江戸漫画です。絵師北斎の素顔に
 迫り、弟子であり娘のお栄を江戸堅気
 の女性としてとても魅力的に描いてい
 ます。時代考証家としての豊富な知識
 を礎石に、登場人物への思慕を織込み
 ながら絵師一家と弟子達が溌剌として
 江戸の町を生きる姿は、モリモリと咲い
ては散り散っては咲く百日紅の花の生命力を彷彿します。

作者は奇しくも百日紅の花が開花する7月の末に他界され
ました。2006年に追悼の気持ちを込めて本を紹介するサイト
を作って公開しましたが、かまなりやサイトには入り口は
作ってありません。今年中にこのサイトに漫画の本も加え
ようと思っています。杉浦日向子さん、本名鈴木順子さん
享年46歳、今、私はちょうど同じ46歳です。同じ歳になっ
て思うことは、杉浦さんのように頑張らずしかし前向きに
格好良く生きるにはどうしたら良いのかなあとそればかり
です。粋にやろうなどとは毛ほども思いません。野暮天は
野暮なりにちっとは乙な生き方ができやしないかと北斎や
お栄の意気地を見習うばかりです。そんな生き様参考書を
沢山残してくださった杉浦さんを偲んで、今日もイカでも
齧りながらチビチビ晩酌させていただきましょう。

     咲き通すその生きざまや百日紅

http://www.kamanariya.com/ltd/kura/hina-book/index.htm




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