百日紅の木の赤い花がもりもりと咲いているのを見る と、決まって杉浦日向子さんのことが思い浮かびます。 初めて買った日向子さんの漫画が 『百日紅』 だった からですが、故人となられてこの夏で4年が過ぎました。
百日紅は葛飾北斎とその娘お栄を活写 した江戸漫画です。絵師北斎の素顔に 迫り、弟子であり娘のお栄を江戸堅気 の女性としてとても魅力的に描いてい ます。時代考証家としての豊富な知識 を礎石に、登場人物への思慕を織込み ながら絵師一家と弟子達が溌剌として 江戸の町を生きる姿は、モリモリと咲い ては散り散っては咲く百日紅の花の生命力を彷彿します。
作者は奇しくも百日紅の花が開花する7月の末に他界され ました。2006年に追悼の気持ちを込めて本を紹介するサイト を作って公開しましたが、かまなりやサイトには入り口は 作ってありません。今年中にこのサイトに漫画の本も加え ようと思っています。杉浦日向子さん、本名鈴木順子さん 享年46歳、今、私はちょうど同じ46歳です。同じ歳になっ て思うことは、杉浦さんのように頑張らずしかし前向きに 格好良く生きるにはどうしたら良いのかなあとそればかり です。粋にやろうなどとは毛ほども思いません。野暮天は 野暮なりにちっとは乙な生き方ができやしないかと北斎や お栄の意気地を見習うばかりです。そんな生き様参考書を 沢山残してくださった杉浦さんを偲んで、今日もイカでも 齧りながらチビチビ晩酌させていただきましょう。
咲き通すその生きざまや百日紅
http://www.kamanariya.com/ltd/kura/hina-book/index.htm
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