せんだて買った下駄に字を書きました。陶器の箱と同じ 桐材ですので、箱書きならぬ下駄書きです。暑い時分で すから薄墨で、右には 『春夏冬』 左には 『二升五合』 と一気に書きました。我乍ら元気良く書けました。 静養の効果がはっきりと字に出た模様です。
さてこの字、そのまま読めば 『しゅ んかとう』 『にしょうごごう』 ですが、 まさかにそうは読みません。江戸流の 洒落です。春夏冬は秋がありません。 で、あきない→商いとなります。二升 は一升枡二つで、ますます→益々。 五合は一升の半分ですから、はんじょう→繁盛とシャレまし て、『商い益々繁盛』 と読んでいただきます。万事ひねりを 加えて符牒化する江戸かたぎが字になったような文句です。
台風に地震と、お盆を前にして 『こんにゃくの木登り』 の ような物騒なことばかりですが、お盆の期間は穏やかな 気候であってほしいものです。私は一足先に休ませてい ただきましたが、皆様には良い夏休みを過ごされますよう 横浜よりお祈り申し上げます。
『こんにゃくの木登り』 → 『振るえ上がる』
|