昨日、無事に沖縄より帰ってまいりました。 飛行機にも乗れるようになり、一つ経験値が上がったように 思います。マッハのスピードで帰ってきてしまったので、どう にも島時間と街時間の切り替えがききませんが、そのうち にはこれも解消することでしょう。
沖縄というところは、やはり関東モンに とっては別世界でありました。荒々しい 自然、独特の植生、言葉の差異。重い 戦争の瑕疵、今尚貼りつく基地の現実。 そんなもろもろを背負い込んで地道且つ したたかに生きる沖縄県人の足裏の力! 沖縄に美味い物はないなどという心無い人の中傷を鵜呑みにして 行った私には、沖縄料理は素晴らしい美食でした。何より、食料 自給率の高さには感嘆しました。豊かな海の幸と、保存食の知恵 には冷蔵庫のなかった時代から今日まで捨てることなく伝承して いるぶ厚い文化がありました。無駄なく豚を食べる術、豆腐よう に代表される発酵技術、そして沖縄そばのだしの絶妙な塩梅。 長寿の国沖縄の真骨頂が料理の隅々に感じられました。
住めといわれればこの歳になっては聊か無理ですし、飛行機に はなるべくなら乗りたくはないので、赴いて楽しむことはしないだ ろうと思いますが、幸い横浜鶴見には 『沖縄物産センター』 が あり、食材もお菓子も買うことができます。そちらを利用して楽し むことにしましょう。 いや、実に、意義深い旅でありました。 そこで、久しぶりに一句ひねりました。
こもごもを 負うたる島や があじゅまる
|