陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年04月12日(日)      りうきう

昨日、無事に沖縄より帰ってまいりました。
飛行機にも乗れるようになり、一つ経験値が上がったように
思います。マッハのスピードで帰ってきてしまったので、どう
にも島時間と街時間の切り替えがききませんが、そのうち
にはこれも解消することでしょう。

 沖縄というところは、やはり関東モンに
 とっては別世界でありました。荒々しい
 自然、独特の植生、言葉の差異。重い
 戦争の瑕疵、今尚貼りつく基地の現実。
 そんなもろもろを背負い込んで地道且つ
 したたかに生きる沖縄県人の足裏の力!
沖縄に美味い物はないなどという心無い人の中傷を鵜呑みにして
行った私には、沖縄料理は素晴らしい美食でした。何より、食料
自給率の高さには感嘆しました。豊かな海の幸と、保存食の知恵
には冷蔵庫のなかった時代から今日まで捨てることなく伝承して
いるぶ厚い文化がありました。無駄なく豚を食べる術、豆腐よう
に代表される発酵技術、そして沖縄そばのだしの絶妙な塩梅。
長寿の国沖縄の真骨頂が料理の隅々に感じられました。

住めといわれればこの歳になっては聊か無理ですし、飛行機に
はなるべくなら乗りたくはないので、赴いて楽しむことはしないだ
ろうと思いますが、幸い横浜鶴見には 『沖縄物産センター』 が
あり、食材もお菓子も買うことができます。そちらを利用して楽し
むことにしましょう。  いや、実に、意義深い旅でありました。
そこで、久しぶりに一句ひねりました。

       こもごもを 負うたる島や があじゅまる




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