風呂をかき混ぜる攪拌機が、ポキリと折れました。この棒は、 靴作家の曽田さんが何かの機会に作ってくれたものです。
枝をそのまま使った曲り具合がとても 心地よく、もう何年も風呂の湯加減を 整えるのに重宝しています。Tの字型の 接合部は経年劣化で度々折れています が、その度に切ってすげ替え、最初は 2尺ほどあった柄も今回の修理で尺4寸 までに短くなってしまいました。しかし、まだまだ風呂の攪拌に は充分使えます。料理人の包丁が砥がれて砥がれて小刀に なっても使われるようにこのマザール君が木槌ほどになっても、 風呂をかき混ぜ続ける覚悟です。そしていよいよもうということ になったら、漆でも塗って化粧をし、『お風呂の殿堂』 に 入っていただきましょう。
どこにあるんじゃ、そんなもの・・・
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