昨日は杉並区に一泊してきました。荻窪に1軒だけあるビジネス ホテルに部屋を借り、わざわざ泊まったのは夜ゆっくりとお酒が 呑みたかったからです。目当ては天沼のお鮨屋さん 『鮨なんば』 本格江戸前寿司をきちんと出すと評判のお店です。飛び込みでは 気が引けるので予約をし、6時からかれこれ3時間、堪能しました。 寄寓にも大将は小学校の後輩で、私が通っていた頃の町の話など をしながら美味い酒を呑み、美味い魚をいただきました。初回にも かかわらずお好みでお願いしてしまいましたが嫌な顔ひとつせず 握って下さった大将はまだ随分お若いようにお見受けしました。
昼のそば屋酒、銭湯、江戸前カウンター お好み鮨一泊旅行という、この世の贅を 尽くした休暇は少々散財となりましたが、 一夜明けた今日は憑き物が落ちたように すがすがしい気分でした。そしてさらに せっかく荻窪へ来たのだから、昼は荻窪 ラーメンを食うべえと帰る前に駅へ出ました。春木屋は好きでは ないので素通りし、すっかり変わってしまった駅前を抜け、目当 の店は白山神社門前の 『らーめん菊池』 まずはガキの時分よく 遊んだ神社(ここだけは変わらないですなあ、さんざ賽銭をかっぱ らった前科があるのでふんだんに小銭を投込み手を合わせました。) にお参りをして、お店に赴き、らーめん『黒』 をいただきました。 少々味が濃いものの脂っこくないスープで美味かったです。
私は親の仕事の都合で迂闊にも東京で生まれてしまいました。畢竟、 生地が荻窪ということになってしまったのですが、この世に湧いて たったの12年かそこいら居ただけですので荻窪を故郷と言うには なんとなく憚る気持ちがあります。ただ、鳥の雛が初めて見たもの を親と思い込むように、荻窪は私にとって何ともいえない縁のある 土地なのです。故郷は?と聞かれたら迷わず 「よこはま」 と答え ると思いますが、お国はどちら?ときかれたら相模と答えずに武蔵 とこたえたくなるのもそういったことがあるからでしょう。
昼を食べ終えてさあ帰ろうとハンドルを握ったとき、 ああ早く横浜に帰りたいと、しみ〜じみ思いました。
鮨 なんば http://gourmet.yahoo.co.jp/0007237083/U0003018231/
荻窪らーめん 菊池 http://www.walkerplus.com/tokyo/gourmet/DETAIL/V-TOKYO-2RTAT720/
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