イラストレーターの斉藤俊行さんから新刊の絵本を頂きました。 福音館書店の、月刊たくさんのふしぎ8月号 『こおり』 です。 水と氷の分子構造をとてもわかりやすくまとめた文章は、少々 難しい内容ながら読みやすく、斉藤さんの水分子を擬人化した 絵がかわいらしくて視覚的にも理解を助けてくれます。
文章は理学博士の前野紀一さん。 透明な氷を作ろうというテーマから水の 分子構造を紐解き、地球極点の氷が溶け て海洋深層流を作る仕組みまでを解りや すく、子供さんが読みやすいように平易 な文章で書かれています。科学の理屈は 理解していたいたつもりでも、あらためて 「へえ〜」と感心してしまいます。 絵本だけにイラストの効果は絶大で、斉藤さんの描く風船を 持った女の子(水の分子)が温度が下がることで手をつなぎ 秩序をもって並ぶ様子は可愛らしくて微笑ましいかぎりです。
世の中は便利になって、インターネットで何でも調べることが できますし、画像も動画もたやすく見ることができますが、本、 特に絵本の良さは格別なものが有ります。デジタルはデジタル、 アナログはアナログ、両立しながら文化を育みたいものです。
福音館書店のサイト http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=20533
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