陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2008年08月16日(土)      えほん

イラストレーターの斉藤俊行さんから新刊の絵本を頂きました。
福音館書店の、月刊たくさんのふしぎ8月号 『こおり』 です。
水と氷の分子構造をとてもわかりやすくまとめた文章は、少々
難しい内容ながら読みやすく、斉藤さんの水分子を擬人化した
絵がかわいらしくて視覚的にも理解を助けてくれます。

 文章は理学博士の前野紀一さん。
 透明な氷を作ろうというテーマから水の
 分子構造を紐解き、地球極点の氷が溶け
 て海洋深層流を作る仕組みまでを解りや
 すく、子供さんが読みやすいように平易
 な文章で書かれています。科学の理屈は
 理解していたいたつもりでも、あらためて
 「へえ〜」と感心してしまいます。
絵本だけにイラストの効果は絶大で、斉藤さんの描く風船を
持った女の子(水の分子)が温度が下がることで手をつなぎ
秩序をもって並ぶ様子は可愛らしくて微笑ましいかぎりです。

世の中は便利になって、インターネットで何でも調べることが
できますし、画像も動画もたやすく見ることができますが、本、
特に絵本の良さは格別なものが有ります。デジタルはデジタル、
アナログはアナログ、両立しながら文化を育みたいものです。

福音館書店のサイト
http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=20533





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