陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2008年08月03日(日)      まんが

宮崎駿監督の最新作が公開され、話題をよんでいます。
早くも観た人に聞くと、面白かったと異口同音に高評価です。
最近は漫画映画からとんと離れてしまっていますが、『ポニョ』
は観てみたいなあと思っています。思えば宮崎氏の携った動画
作品との付き合いは長く、一番最初に摑まれたのは1969年公開
の 『空飛ぶゆうれい船』 でした。

 物語は正義感の強い少年を主人公にした
 勧善懲悪もので、今見れば照れくさくなる
 ようなスジですが、映画館に連れて行って
 もらって鑑賞した6歳の私はかなりの衝撃を
 受けたのを覚えています。動画の滑らかさ、
 海と空のスケールの大きさ、巨大ロボット
 ゴーレムと幽霊船の戦闘の迫力、そして
 物語の<子供だまし的>どんでん返しに簡単
且つ単純に感動して、映画館から出てきた私は主人公の隼人に
なりきっていたものでした。以来40年、当時東映動画の一社員で
あった宮崎氏は黙々とアニメを作り続け、立ち上げたアニメ工房
スタジオジブリは不動の存在になったと思います。

まんがは、一昔前までは 『こどもの戯作』 的な低俗なものと
いうイメージがありましたが、今や世界的にも文化として認知され、
特にアニメーションは世界を席捲するほどになりました。宮崎監督
はその手腕で社会的なテーマを盛り込んだ大人向けの作品群を
発表してきましたが、今作で再び子供向けのマンガへ回帰し、海や
空や生き物とはなんぞやというテーマにぶつかっているように思い
ます。 『空飛ぶゆうれい船』 でワクワクした世代にはきっと
今回の映画は共通したおもしろさを感じることができるでしょう。

でも、いい中年親父が、ぽーにょぽーにょぽにょ♪の映画館へ行く
のはこっ恥ずかしいので、DVDが出てからゆっくり観ようと思います。

YouTube 空飛ぶゆうれい船 予告編
http://jp.youtube.com/watch?v=bTEsXWb4wFY&NR=1





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