映画 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』 を観ました。 作り物とはわかっていても笑い、泣き、面白く見ました。 前編はあの時代へのアレルギーがあってあまり物語に入り 込めませんでしたが、続編は少々抗体ができたものか全編 感情移入して見ることができました。
まず、見る人を飽きさせない作り方が 巧みで、冒頭のゴジラシーンからがっちり 掴まれて夕日町に入り込んだ気がします。 登場人物一人ひとりの心情を上手にプロット し、絡めることで情感を出すあたり心憎い 演出で、ともすれば寅さんの焼き直しにな りそうなところを間合い良くエピソードを 転換することで見る側のストレスを軽減す ることに成功していると思います。何より見ていて安心でき るのは人が死なないこと。現代から見れば、不便でつましい 暮らしをしていますし、大なり小なり傷つきながら生きていた 時代です。が、殺人事件は起きないし、悪人もどこか愛嬌 のある描き方をしているようです。
あの時代をモチーフに、CGを駆使して描き出す幸せの形は、 表題の通り 『いつもどおりの日常』 です。それはあの時代 だけでなく、江戸の昔も今の時代にも共通するものだという メッセージがこの映画には込められているように思います。 願わくば、日本橋の上から沈む夕日を見てみたいですネエ。 石原さん、首都高をとっぱらっちゃって下さいな。
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