陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2008年07月03日(木)      日 常

映画 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』 を観ました。
作り物とはわかっていても笑い、泣き、面白く見ました。
前編はあの時代へのアレルギーがあってあまり物語に入り
込めませんでしたが、続編は少々抗体ができたものか全編
感情移入して見ることができました。

 まず、見る人を飽きさせない作り方が
 巧みで、冒頭のゴジラシーンからがっちり
 掴まれて夕日町に入り込んだ気がします。
 登場人物一人ひとりの心情を上手にプロット
 し、絡めることで情感を出すあたり心憎い
 演出で、ともすれば寅さんの焼き直しにな
 りそうなところを間合い良くエピソードを
 転換することで見る側のストレスを軽減す
ることに成功していると思います。何より見ていて安心でき
るのは人が死なないこと。現代から見れば、不便でつましい
暮らしをしていますし、大なり小なり傷つきながら生きていた
時代です。が、殺人事件は起きないし、悪人もどこか愛嬌
のある描き方をしているようです。

あの時代をモチーフに、CGを駆使して描き出す幸せの形は、
表題の通り 『いつもどおりの日常』 です。それはあの時代
だけでなく、江戸の昔も今の時代にも共通するものだという
メッセージがこの映画には込められているように思います。
願わくば、日本橋の上から沈む夕日を見てみたいですネエ。
石原さん、首都高をとっぱらっちゃって下さいな。




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