陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2008年01月13日(日)      Терменвокс

テルミンという楽器があるのをご存知でしょうか?
最古の電子楽器といわれるもので、鍵盤も弦はもなく、一切
手を触れずに音を奏でる摩訶不思議な楽器です。テルミンは
正式名称 『テルミンヴォックス』 発明者であるロシアの
物理学者レフ・セルゲイビッチ・テルミンの名を冠したもの
で、ヴォックスとは、声という意味のロシア語だそうです。
発明は1920年といいますから今から88年前です。シンセサイ
ザーが世に出る遥か以前、ソヴィエトにこんな天才がいたん
ですなあ・・・
 画像は学研 『大人の科学』 に付録され
 ていたミニチュアです。発売後あっという
 間に売り切れたと聞いて無性に欲しくなり、
 オークションで落札しました。楽器というよ
 りも音具に等しいものですが、それなりに
 音階も作れて、愛嬌のある一品です。
テルミンの発音原理は、2つの高周波発振回路を使って音の
揺らぎを作り、回路のアンテナと演奏者の手の間をトランスに
見立て、静電容量を変化させることで音階を作るというもの・・・
・・・物理音痴には全くちんぷんかんぷんです。ま、そういう
ことらしいのです。実際の演奏は、直立したアンテナに演奏者が
手をかざし、その距離で音階を作ります。一見、演奏というよ
りは指揮をとっているように見えます。日本では竹内正実さん
という方が第一人者とされ、公式サイトではデモ演奏の動画を
見ることができます。

テルミンの音色はラジオのチューニングのときに鳴るノイズに
似ています。しかし、ノイズに似た電子音ながら好ましい倍音
と揺らぎが含まれていて、何とも不思議な身近さを感じます。
きちんとした奏者の奏でるそれは声のようだともチェロのよう
だとも形容されます。多くの音楽家がこの楽器を取り入れた
楽曲作りをしているのも、テルミンの音に含まれる魅力の所以
でしょう。奏法が難しいのでギターほどの魅力を感じませんが
たまにスイッチを入れて遊んでみようかと思います。

竹内正実さんのサイト www.mandarinelectron.com/theremin/

学研・大人の科学 http://otonanokagaku.net/magazine/vol17/




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