陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2006年06月08日(木)      イモの一葉

『芋乃市場』の手拭いを誂えるべく、葛飾の『東京和晒』さんへ打合せ
に行ってきました。手描きの原稿でも良いということでしたので、原寸の
切り貼り原稿を携えて伺いました。てっきり機械仕事かと思いきや、職人
さんが手仕事で型紙を切るというお話、素人が作ったヘンテコ原稿でも、
ある程度は職人さんが微調整してくれるというので、安心しました。

 図案は<判じ物>にしました。『イモ』と『の』の字と
 『一枚の葉』で『いものいちは(芋乃市場)』と洒落ました。
 よーく見ると葉っぱの茎が漢数字の一になっています。
 さらに葉脈が片方三本で、もう片方は四本になってい
 ます。これにもきちんと意味があります。さらにさらに、
 二本の縞で作る井桁の格子にも含みがあります。
こまごまここでご披露するのは野暮かと思いますので、いずれ品物が染め
上がったら、サイト内で写真入で詳しくご紹介しましょう。

 ついでと言ってはナンですが、靴作家の曽田さんの
 工房に寄ってきました。元鉄工所だった物件を自前で
 改造しているというお話にもりもり興味が湧き、見せ
 て頂くべく赴きました。両国にほど近い風情ある下町、
 湯屋のコインランドリーに若いお相撲さんが自転車で
 来て洗濯している風景が日常、といった按配の町の
一角に、ありました、ありました、いかにもそれらしい手作りの工房が・・・

すごかったです!鉄骨ALCの3階建て、1F天井はすっとび高く、おまけに
ホイストクレーン付き・・・失礼ながら、モロ、町工場でした。
曽田さんご夫婦はそんなごつい建物を上手に改造し、住居としての柔らかさ
を創意と工夫で演出し、あそび心も盛り込んで素敵な建物に昇華していました。
『芋乃市場』同様、工事はまだまだ道なかばという感じでしたが、それゆえ
の楽しみがあって、家や、生活そのものが作品になっていくという暮らしの
豊かさにたいへん感銘しました。また折を見てちょこちょこ寄らせていただ
こうと思います。

『イモ手拭い』は、梅雨が明けるころ染め上がる予定です。
工事を手伝って下さった方々を始め、お世話になった皆々様にお配りし、
その後、販売も予定しております。色は藍色、幅33cm、長さ1m、木綿製です。

関東は明日にも梅雨入りでしょう・・・湿っぽい季節になりますが、
今年はW杯という楽しみもあり、案外、熱いひと月になることでしょう。




 < 過 去  目 次  未 来 >


陶 房 日 報