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配達記録で新しい背骨が届けられる。封筒から出し、しみじみと眺めてみて慄然とする。本当に、こんなものが、私の新しい背骨になるのか。本当に、こんなものを、背負えるのか。厚生労働大臣の署名と印が押されたその背骨は、たしかにつるんとしていて強そうで、迷いがなさそうに見える。今年のはじめに送られてきて、そのまま本棚にしまってあるもう1本の背骨とあわせれば、さぞかし立派な背骨になることだろう。けれど、私はこの無骨で、無粋で、融通が利かなさそうな背骨を愛せそうにない。それにそもそも、似合いそうにない。
今頃私の盗まれた背骨は、どこかの古書店の片隅で寂しそうにしているのではないだろうか。探しにいってやらなければ、どんなにたいした背骨でなかったとしても、私はあの背骨を愛していたのだ、不器用で、感情的で、メランコリックで、頼りなく脆いあの背骨。
ああ、けれどもう、手遅れなのか。それとももう、潮時なのか。
今夜は背中が疼くようだ。
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