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2008年10月20日(月)
ラピスラズリ
「貴女は救われるべきである」。アンヌ=マリーの燃えるような、濡れた瞳はまるで欲望しているようだった。不幸と不運と罪に喘ぐ、愚かな、迷える魂を。格好の犠牲者となったテレーズ、「貴女こそは救われるべきである」。どうしてそんなことが可能だろう? 私の魂は死んでいるのに。傷ついたものならば癒すこともできよう、だが死んだものは?
その欲望に応えることのできない死んだ魂をもてあます。身体が余計だ。容れ物がまだ壊れていない。「無関心だけが私を救いうる」、テレーズは叫ぶ。放っておいて、ひとりにして。
ブレッソン『罪の天使たち』。良い映画であった。
***
死んだ魂はラピスラズリの色をしていよう。願わくばせめてこの余計な容れ物が、オオルリのように美しく啼かんことを。
nadja. |
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