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* * * 趣向を変える。 アニー・ディラードの『本を書く』を読んでいる。「のろのろ動く青虫の光景ほどばかげたものはない」。葉っぱの先っぽで「どうしよう、先がない!」とパニックに陥る青虫。哀れな青虫は葉っぱの先で嘆き悲しむように頭を左右に振る、ああどうしよう、先がない、もうおしまいだ! ちいちゃな半狂乱のおばかさん。 「飛べば?」うんざりした私が言う。「そんな惨めな生活におサラバするのよ!」 * * * 先日ベランダで人差し指ほどにも肥え太った青虫を見つけた。私は半狂乱になり、結局彼/彼女を8階から突き落とした。彼/彼女は飛べなかった。まだ、羽がなかったから。 |